「VBAエキスパート」は、ExcelやAccessで使うマクロ・VBAスキルを客観的に証明できる民間資格です。一方でネット上には「VBAエキスパート意味ない」「評価されにくい」といった声もあり、受験するか悩んでいる人も少なくありません。
この記事では、なぜ「意味ない」と言われてしまうのか、その理由を整理しつつ、資格をムダにしないための賢い活用法をわかりやすく解説していきます。
VBAエキスパートとは
VBAエキスパートは、Microsoft社のExcelやAccessで自動処理に使われるVBAの知識・スキルを証明する資格試験です。試験はExcel向けとAccess向けがあり、それぞれ「ベーシック」と「スタンダード」の区分に分かれています。
具体的には、マクロ記録や基本的な構文、変数・定数、セル操作、ファイル操作、エラー対策など、業務自動化に必要な知識を出題範囲として体系的に学べるよう設計されています。試験はCBT形式で約40問、1000点満点中700点以上で合格となり、誰でも受験できるのが特徴です。
VBAエキスパートが意味ないと言われる理由
VBAエキスパートが意味ないと言われる背景には、資格そのものより見せ方や期待値のギャップが関係しているとされています。ここでは、よく挙がる理由を整理して紹介します。
認知度が低い
まず、民間資格で認知度が高くないという指摘があります。国家資格ではないため、企業によってはVBAエキスパートの名称自体を知らず、履歴書に書いても強いインパクトにならないことがあるようです。
実技スキルが不透明
次に、選択式試験のため実技スキルが見えにくいという点です。VBAエキスパートは選択式中心の試験で、実際にコードを書く実技試験ではないため、「暗記で合格できる」「本当にマクロを組めるか分からない」という声が出やすい構造だと指摘されています。
また、実務では資格より経験が重視されるという現実もあります。企業側は、資格の有無より、どんな業務をどの程度自動化してきたかといった具体的な成果を重視する傾向があり、ここでも「VBAエキスパート意味ない」と感じる人が出てきやすいと考えられます。
VBAキスパートは時代遅れ?
「VBAは時代遅れ」「これからは別ツール」といったイメージも、「VBAエキスパートは意味ない」という評価につながりがちです。近年はPowerAutomateやRPAツール、Pythonなど他の自動化手段も広がっており、「今からVBAを学ぶ意味はあるのか」と疑問を持つ人もいます。
ただし、現場レベルでは依然としてExcelやAccessに依存した業務が多く、VBAで自動化できる余地は少なくないとされています。定型作業の自動化や大量データの一括処理など、今ある環境ですぐに効率化したいという場面では、VBAスキルは依然として有効な選択肢とされることが多いです。
さらに、転職で即有利になる魔法の資格と誤解されがちな点も、期待はずれ感を生み「意味ない」と言われる一因になっていると考えられます。VBAエキスパートはあくまでスキルの証明手段の1つであり、劇的なキャリアアップを保証するものではないと思っていた方が良さそうです。
VBAエキスパートが役に立つケース
一方で、VBAエキスパートが状況によっては十分役に立つという意見も多くあります。重要なのは、どんな場面でどのように活用するかです。
業務の効率化
代表的なのは、ExcelやAccessで手作業が多い職場での業務効率化です。売上集計、請求書作成、在庫管理、名簿更新など、繰り返し作業をVBAマクロで自動化することで、作業時間の削減や入力ミスの減少が期待できます。
また、独学だと学習範囲が偏りがちという人にとって、VBAエキスパートの出題範囲は体系的なロードマップの役割を果たしやすいとされています。試験範囲に沿って学ぶことで、基礎から応用まで漏れなく押さえやすくなる点は、VBAエキスパートの実務的なメリットの1つと捉えられています。VBAエキスパートを賢く活用する3つのポイントを見てみましょう。
資格学習と実務をセットで学ぶ
テキストや模擬試験だけで完結させず、学んだコードを自分の業務ファイルに実装してみることで、VBAエキスパートで身につけた知識が「現場で使えるスキル」に変わりやすくなります。
成果を見える形で残す
作成したマクロの一覧や、作業時間の削減実績を簡単な資料にしておくと、上司へのアピールや転職活動のポートフォリオとして活用しやすくなります。このように、VBAエキスパートの資格名だけでなく、具体的な成果とセットで伝えることで、「意味ない」と見なされにくくなると考えられます。
他のスキルと組み合わせる
経理・営業・人事・マーケティングなどの業務知識とVBAエキスパートを掛け合わせれば、「現場に強く、自動化もできる人材」として評価されやすくなります。VBAエキスパート単体ではなく、職種スキルを補強するツールとして位置づけるイメージを持つと良いでしょう。
取得を検討する際に意識したいポイント
これからVBAエキスパートの受験を考える場合、「本当に自分に必要か」を見極めるための観点を押さえておくと、後悔を減らしやすいとされています。ここではチェックしておきたいポイントを挙げます。
まず、職場でExcel/Accessをどれくらい使うかを確認することが大切です。日常的に大量データを扱ったり、同じ集計作業を何度も繰り返している環境であれば、VBAによる自動化の余地が大きく、VBAエキスパートで学んだ内容を活かしやすい可能性があります。
次に、資格を取った後にどう活かすかを具体的にイメージしておくと良いです。例えば、「月次レポート作成の自動化に着手する」「部署内のExcelマクロ相談役になる」など、小さくても明確なゴールがあると、学習モチベーションが保ちやすくなり、VBAエキスパートが「意味ない資格」で終わりにくくなります。
まとめ
VBAエキスパートは、ExcelやAccessのマクロ・VBAスキルを証明できる便利な資格である一方、民間資格で認知度にばらつきがあることや、選択式中心で実技能力が見えにくいことなどから、「VBAエキスパート意味ない」と感じる人がいるのも事実とされています。
しかし、実務での自動化ニーズがある環境で、学習と業務改善をセットに進め、成果を見える形で残していけば、VBAエキスパートは業務効率化やキャリア形成の土台として十分活用できる資格だと考えられます。「資格を取れば何とかなる」という発想ではなく、「自分の仕事にどう活かすか」という視点でVBAエキスパートと向き合うことが、ムダにしないいちばんのポイントと言えそうです。



