ノートパソコンを閉じたままで電源オン状態にして外部モニターを繋げて使う方法

在宅勤務などで、ノートパソコンで作業してるけど、画面が狭くて作業しずらいという時は外部モニターを接続して使うと作業効率が上がります。

しかし、ノートパソコンを開けたままだと、ノートパソコンのモニターがずっと着いたままになるので、どう考えても電気代の無駄です。

そこで、今回の記事ではノートパソコンのモニターは閉じたままで電源オン状態にしつつ外部モニターを繋げて使う方法を紹介したいと思います。

今回の記事の主な結論

  • ノートパソコンのスリープを解除する事で閉じたまま使える
  • 閉じたまま起動するにはBIOSを弄る
  • スリープを解除するのが面倒い場合はモニターの画面だけを消灯する方法もあり
目次

ノートパソコンのスリープを解除する方法

通常ノートパソコンの天板を閉じてしまうと、スリープモードに自動的に入ってしまいます。

この状態で外部モニターを繋いでも、画面には何も映りません(当たり前)。

なので、ノートパソコンで外部モニターを使って作業する場合には、予めノートパソコン側のスリープを解除する必要があります。

ノートパソコンのスリープ解除手順

ノートパソコンのスリープを解除する手順は以下の通りです。

今回はWindows11を例に解説しますが、Windows10でもやる事は同じです。

1.デスクトップ画面でWindowsロゴ(Windows10の場合は左端、Windows11は真ん中下くらい)をクリック

2.右上の方にあるすべてのアプリをクリック

3.少しスクロールしてWindowsツールをクリック

4.真ん中くらいのコントロールパネルをクリック

5.システムとセキュリティをクリック

6.電源オプションをクリック

7.カバーを閉じた時の動作の選択をクリック

8.カバーを閉じた時の動作のバッテリ駆動と電源に接続のプルダウンで「何もしない」を選択

9.最後に変更を保存をクリックして変更を確定します。

BIOSを弄ってノートパソコンを閉じたまま起動するには

ノートパソコンを閉じてもスリープに入らないようにするというのは、ずっとノートパソコンを起動状態にしておく事と同じです。

ならば、最初からノートパソコン閉じた状態で起動出来れば、スリープにする手間も無くなるので、尚良しです。

ただ、言うまでもなくノートパソコンを閉じたらボタンを押すのは物理的に不可能(構造上ノートパソコンを開けないとボタンを押せない)です。

なので、ここではノートパソコンを閉じた状態で起動する方法を紹介します。

ノートパソコンを閉じたまま起動するのに必要な物

ノートパソコンを閉じたまま起動するには以下のような物のうちいずれかが必要です。

  • 物理スイッチ付電源タップと延長ケーブル
  • PS/2キーボード(変換ケーブルが必要な場合あり)

このうちどの方法を使うにしても、予めBIOSの設定を弄る必要があります。

BIOSに入る方法

まずBIOSに入る必要があります。

BIOSとは、Basic Input Output Systemの略でパソコンを起動する際に、ハードウェアの状態をチェックして問題なく起動する為に必要な物です。

最近では、UEFIという規格もあり、BIOSを拡張して使いやすくした物もあります。

パソコンによっては、このBIOSへ入る方法が異なる場合があります。

ノートパソコンを起動した際に一瞬表示され画面の下の方に、BIOSに入るにはボタン(機種によって異なる)を押して下さいと英語で書いてある場合はそれを押すとBIOSに入れます。

一般的には、F2かDeleteキーに割り当てられている事が多いです。

一回押しただけで、反応がない場合は連打してみる事をおすすめします。

物理スイッチ付き電源タイプと延長ケーブルを使う場合

BIOSに入ったら、「電源復帰時の設定」を常にONにして起きます。

英語表記の場合は

  •  [Advanced]メニューで[Boot Feature]
  • [Restore on AC Power Loss]の値を”Power On”にします
  • Escキーでメインメニューまで戻り、[Save & Exit]メニューで[Save Change and Reset](変更の確定)を選択します。

この設定をすると、電源を接続した状態になると自動的に起動するようになります。

後は、ノートパソコンのACアダプタをスイッチ付きテーブルタップもしくはスイッチ付き延長ケーブルに繋いで、コンセントのスイッチで起動出来ます。

この方法なら、コンセントの電源をオンにするだけでノートパソコンを起動状態出来るので手軽な方法ではあります。

PS/2キーボードを使う場合

PS/2キーボードというとあまり聞き慣れないかもしれませんが、PS/2という規格自体は今も規格として使われています。

最近はワイヤレスが一般的になっていますが、有線が主流だった頃はよく利用されていました。

今もPS/2接続対応キーボードはいくつか販売されています。

PS/2を使う場合は、先程のBIOS画面で「Power on Keyboard」を「Enable」としサブメニューで「Any key」を選択します。

ただし、この方法の場合はノートパソコン側にPS/2ポートがある場合か、変換ケーブルなどを使う必要がある点には注意が必要です。

BIOS設定を弄るのは上級者向け

BIOSを弄って、ノートパソコンを起動する方法は上級者向けの方法なので、パソコン初心者の人は下手に手を出さない方が良いと思います。

上記の方法も、機種によってBIOSの表記が違ったり、するのでもし自分で行う場合は、「自分の使っている機種やメーカー+BIOS」などで検索してからにしましょう。

スリープは面倒くさいので画面だけを消すだけでいい場合

この方法は、スリープさせるのではなく、画面だけを消す方法です。

詳しくはこの記事で詳しく紹介しているので、そちらをご覧いただければと思います。

簡単に言うと、先程紹介した、カバーを閉じた時の動作の設定画面の所の「電源ボタンを押したときの動作」の所でバッテリ駆動と電源に接続の両方のプルダウンでディスプレイの電源を切るを選択して、変更を保存するだけです。

ノートパソコンを閉じたまま使う際の注意点

ノートパソコンを閉じたまま使う際には以下のような注意が必要です。

  • ノートパソコンの排気口近くに物を置かない
  • ノートパソコンの上に重たい物を載せない
  • 排気口がキーボード面やパームレスト側にある場合は閉じたままの運用はNG

ノートパソコンを閉じているとはいえ、パソコン自体は駆動状態なので、熱が籠らないように配慮が必要ですし、起動中に重たい物を上に載せたら普通に考えてマズイです。

また、あまり見かけませんが一部の機種だと、排気口がキーボードやパームレスト側にあると、ノートパソコンを閉じた時に排気口が塞がれてしまうので、ノートパソコンを閉じたまま起動するのはやめた方が良いです。

もし閉じたままだと、内部に熱がこもって、突然ノートパソコンがシャットダウンしたりしてしまいます。

まとめ

ノートパソコンを閉じたまま運用出来れば、画面の大きいモニターで作業が出来るので、作業効率が格段にアップします。

もし手元に使っていないノートパソコンがあるなら、試してみるのもありだと思います。

それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。

目次