自作PCなどで、マザーボードごと取り替えたり、PCが古くなったので新しいPCに買い替えるにあたって「ライセンスごと使い回したい」と思う方も多いでしょう。
マザーボードを替えたりすれば、「別のPC扱いとなるから新たにWindowsを買わなきゃいけないのでは?」と思いがちですが、実はそうでも無いのです。
※ただし買った時点でWindowsがインストールされているPC(OEM版)は不可です。
そこで今回の記事では、自作PCや故障したPCなどでWindowsをライセンスごと使い回す手順と方法について解説します。
Windows10のライセンスを別のPCに無料で移行する方法
移行元PCのWindows10のライセンスを別のPCに移行する方法は主に以下の通りです。
- 移行元のMicrosoftアカウントを予め紐づけておく
- 新しいPCにWindowsインストール時に使用したUSBメモリかディスクを挿入する
- PCが起動した直後にチラッと表示されるBIOSかUEFIに入る
- 移行先の新しいPCで再度ライセンス認証
1:移行元のマイクロソフトアカウントを予め紐づけておく
新しいPCにWindowsの認証を通して、使い続けるには旧PCとなる移行元のマイクロソフトアカウントを予め紐づけておく必要があります。
Windows10では以下のような手順です。
設定→アカウント→ユーザー情報→「マイクロソフトアカウントでのサインインに切り替える」をクリックして画面の案内に沿ってサインイン(アカウントを持っていない場合は作成)します。
これを終えて、ユーザー情報に戻ると、マイクロソフトアカウントのメールアドレスが表示されている事を確認します。
※この際インストールするエディションを確認して、同じエディション(Home)である事を確認して下さい。旧PCと新PCにインストールするエディションが違うとライセンスを引き継ぐ事はできません。
2:Windowsが入っているUSBなどの記録メディアを新PCに挿れる
新しいPCに新規にWindowsをインストールするのと同じ手順で、インストールします。
Windowsを買った時のメディアが残っていればそれを使っても良いですし、予めマイクロソフトソフトの公式サイトからコピーしておいた、USBメディアを使っても大丈夫です。
3:PCの電源を入れた後に表示されるBIOSかUEFIに入る
PCの電源を入れた直後に表示されるBIOSかUEFIの設定画面に、F5やF3などのキー(マザーボードやPCによって異なる)を押して入ります。
すると、ブート優先順位設定の項目(※英語で書いてある場合もあり、その場合はSETTINGS→Bootの項目を探しましょう)を探します。
設定画面にたどり着いたら、Windowsが入っているメディアを一番上にもってきます。
最後に設定に戻って変更を確定します。
4:新しいPCで古いPCで取得したアドレスを使ってサインインする
BIOSかUEFIに入って変更を確定すると、通常のWindowsのインストール画面になります。
ここで、先程取得したマイクロソフトアカウントのアドレスとパスワードでサインインします。
5:新しいPCで再度ライセンス認証を行う
無事Windowsがインストールされたら、「設定」→「更新とセキュリティ」→左カラムにある「ライセンス認証」をクリックします。
すると、画面真ん中付近にトラブルシューティングの項目があるので、そこをクリックすると、「デバイス上のハードウェアを変更しました」という表示があるはずなので、クリックします。
「Windowsはライセンス認証されています」と表示されたら、めでたくライセンスが認証され移行作業が完了します。
プロダクトキーを入手して手に入れたWindows10の場合
これはイレギュラーな方法というより、かなりグレーな方法とお考えください。
何度試してもうまくいかない場合は、プロダクトキーを入手するという方法もあります。
これは、ヤ◯ーショッピングなどで超格安で販売されている、Windows10のプロダクトキーを入力して認証を突破する方法です。
詳しい内容は、以下の記事を参考にして貰えればと思いますが、一言で言ってマイクロソフトの規約に違反する行為なので、興味本位だとしても試すのはやめた方が良いです。
注意点まとめ
今回の方法は以下のような条件が揃った場合に行いましょう。
3の場合はそもそも規約違反なので、推奨しないというだけですが、1と2に関してはそもそも移行自体が不可能なので、試すだけ無駄です。
前述の条件を満たせば理論的には、Windows10を前のPCから使い回して使う事も可能になります。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。