Windows10のプロダクトキーが格安な本当の理由

マイクロソフトのWindows10のプロダクトキーは正規で買うと、なかなかいいお値段がします。

にも関わらず、ヤフオクなどで売っているWindows10のプロダクトキーは格安である物も多く、目を疑う格安価格になっているものもあります。

そこで今回の記事では、なぜWindows10のプロダクトキーが格安で売られているのかその理由をわかる範囲で考察してみたいと思います。

この記事の主な結論

  • フリマなどでWindows10のプロダクトキーは購入しない方が無難
  • 実の所マイクロソフトも黙認している?
  • それでも試したいなら自己責任で
目次

Windows10のプロダクトキーが格安で売っている理由

知っている人も多いとは思いますが、Windows10のサポートは2025年10月14日までとなっています。

なので、今更Windows10のプロダクトキーを格安で入手して使う意味はあまりありません。

もちろんこうしたプロダクトキーを使うのは違反行為にあたります。

当然ですが、格安でWindows10のプロダクトキーを入手して使う事を推奨する気は毛頭ありません。

その前提で、続きをお読み頂きたいと思います。

Windows10は正規で買うと、安くてもDSP版(Windows10のOSとパソコンのパーツが一緒になった奴)で1万2000円くらいします。

それが、ヤフオクやメルカリ、大手通販サイトのヤフーショッピングだと、安いものだと100円~200円で販売されています。

コンビニで惣菜パン(セブンイレブンは結構高いっす)を買うくらいの値段でプロダクトキーが手に入るとは、誰が考えても闇が深いです。

なぜここまでWindows10のプロダクトキーが格安で売られているのかと言うと、主に以下のような理由が考えられます。

  1. 廃棄されたWindows7や8のプロダクトキーを剥がして使いまわしている
  2. 企業向けで大量にインストールする際に余ったプロダクトキーである
  3. 出品した人がWindows10を買ったものの使わなかった場合
  4. キージェネレーターなどという不正ツールを使っている

格安でWindows10のプロダクトキーが買える場合としては、おそらく1と2が多いはずです。

何故なら3の場合は自分が仮に出品者だとして、新品で買って1万そこそこした物を1000円以下で売るというのは、ちょっと常識的にはほぼあり得ない(どうしても処分したい事情があるなら別ですが)からです。

Windows7や8のプロダクトキーを使用している場合

Windows10は認証周りが特殊で、古いWindows7や8などのパソコンに貼っている、プロダクトキーが書いてあるシール(ノートパソコンだとひっくり返した裏面にある事が多い)を剥いだプロダクトキー使って、Windows10で認証(一時期はWindows7からの無償アップグレードもあった)出来てしまいます。

こうした古いWindows7のパソコンを回収して、プロダクトキーだけを取り出して、転売する業者や個人が居るという事でしょう。

企業向けで大量にインストールする際に余ったプロダクトキーである場合

会社で大量にWindows10をインストール必要がある場合に使用される、何台(例えば50台とか)までインストール可能というタイプのライセンス(いわゆるVLライセンス)が存在します。

こうしたライセンスキーが何らかの理由で流出したり、そもそも転売目的でVLライセンスを買う人も居るとか居ないとか。

VLライセンスはその会社が継続して使い制限台数を超えない限りは、そのまま使えますが、使用をやめたり、その会社が新たにパソコンにインストールしたりして制限台数を超えると使えなくなります。

無論、こうした状況でWindows10を使っている事がマイクロソフトにバレた場合は、速攻でライセンスは停止となります。

キージェネレーターなどという不正ツールを使って生成している

詳しく方法は知りませんが、キージェネレーターなどという不正ツールを使ってプロダクトコードを作れてしまうツールがあるらしいです。

当然これは不正なので完全にアウトです。

でも、買う方からすればこれがキージェネレーターなどの不正ツールを使って作られたかどうかは判断出来ません。

そもそもマイクロソフトも黙認している?

新品未使用の物を買った場合を除けば、こうしたライセンスは違反となります。

結局のところ、違反=違法という訳ではありません

「マイクロソフトが違反しないでね」と言っている訳で逮捕されるなんて事はほぼありませんが、だからといってこうしたライセンスを使って良いという話にはなりません。

当然、マイクロソフト社が起訴(現実的に起訴するかと言われれば疑問ですが)すれば十中八九罪に問われます。

実際の所はマイクロソフトも対応が追いついていない、というのが現状だと思います。

世界のWindows10のアクティブ台数は10億台以上と言われており、世界人口80億人の8分の1にもなります。

そんな膨大な数から、違反ライセンスを見つけるのはマイクロソフト程の企業でも難しいのが現状で、野放しになっているという状態なのでしょう。

現実的にはこうしたライセンスも問題なく使えてしまう

とはいえ、こうしたWindows7などのパソコンから剥いだプロダクトキーや企業向けのライセンスキーも問題なく使えてしまうのが現状です。

あくまでこうしたライセンスに手を出すのは自己責任になりますので、お気をつけください。

まとめ

Windows10のプロダクトキーが格安な理由について書いてきましたが、今はWindows11がデフォルトなので、自作パソコンを作る訳でもなければ、こうした物に手を出す事も無いとは思いますが、一応気をつけた方が良いと思います。

特に中古パソコンだと、どういう経緯でそのOSが入っているのか確かめようも無いので、特に注意が必要です。

Windows10に限らず、Windows11でもプロダクトキーは、マイクロソフト正規もしくは公式パートナー購入する事を強く推奨します。

それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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