インテルのCore iシリーズの中で一番低い位置づけのCore i3は他のi5やi7などと比べると、力不足です。
しかし、実用的にはCore i3でも十分という意見もあります。
そこで今回の記事では、Core i3搭載のパソコンでも十分な人とそうでは無い人の用途や違いを解説します。
ゲームなどをしないのであればCore i3でも十分
結論から言うと、ゲームや動画・画像の編集作業などをしないのであれば、Core i3でも十分です。
これは、ノートパソコンであろうとデスクトップパソコンでも同じ事が言えます。
ただし、ここで言うCore i3とは最新世代(2024年2月現在は14世代)の事を指します。
比較対象になるのは、同じ世代(ここで言うと14世代)のCore シリーズのCore i5やi7になります。
Core i3とi5の違いは体感できるレベルとは言えない
実際の所、よほどたくさんの画像や動画を編集したり、重たいゲームをする時以外はCore i3とi5の違いを体感できる事は少ないと思います。
確かにカタログスペックを見れば、Core i5の方がコア数(これが多いと複数の作業を高速処理できる)が多かったりするのは事実ですが、それはカタログスペック上の話でそれを体感できるかと言われれば、それはまた別の話です。
Core i5はCore i3よりも性能は高いものの、Core i7よりは劣るという良く言えば、いいとこ取り、悪く言えば中途半端な性質があります。
Core i3のメリットは価格の安さ
価格面でいうと、最新世代の同じデスクトップパソコン向けのCore i3(Core i3 14100F)とCore i5(Core i5 14400F)の価格は、Core i3 14100Fが1万8420円、Core i5 14400Fが3万2800円で1万4000円近くの差(価格ドットコムのデータを参考)があります。
この最後のFというのは、内蔵グラフィックスが無いタイプという意味です。
ちなみに、アマゾンの価格だとCore i3 14100Fが1万8680円、Core i5 14400Fが3万3580円で1万6000円前後の差でアマゾンの方が開きが大きいです。
つまり、Core i3はi5よりも1万5000円近く安く、単純に安さで選ぶならCore i3で十分という事になります。
まして、動画閲覧やインターネットを見る、文書作成・編集などの作業で体感速度にほとんど違いが無いのであれば、あえて価格の高いCore i5を選ぶ理由は無いかなと思います。
仮に、ゲーム用途や動画・画像編集をガッツリするつもりなら、Core i7の方が将来的な満足度は高くなるはずです。
いくらCore i5やi7でも世代が古いと最新世代のCore i3よりも劣る
これはよくある話ですが、3世代くらい前のCore i5やi7よりも最新世代のCore i3の方が性能で劣ります。
試しに、3世代前のCore i5-11400Fと前述のCore i3 14100Fのスペックを比較すると以下のようになります。
CPU | Cinebench R23(シングルコア) | Cinebench R23(マルチコア) |
Core i3 14100F | 1742 | 9091 |
Core i5-11400F | 1402 | 10155 |
この結果を見ると、シングルコアだけに限れば、Core i3 14100Fの方が性能が良いです。
マルチコアに関しても、1000程Core i3 14100F負けていますが、体感速度的にはほとんど差が無く誤差に近いくらいです。
つまり、3世代も経てば、エントリーモデルのCore i3がミドルレンジモデルのCore i5を凌駕する事もあるのです。
ちなみに、Core i5-11400Fの価格は2万880円なので、最新世代のCore i3 14100Fの1万8420円よりも高いので、3世代前のCore i5をあえて選ぶ理由は無いでしょう。
ノートパソコンはCore i3で十分か?
ノートパソコンも画像・動画の編集する用途でも無ければ、最新世代のCore i3で十分です。
ゲームに関しては、そもそもCPUの力だけではなく、グラボの性能が物を言います。
とはいえ、もちろんCPUが非力だとグラボの足を引っ張るので、Core i3では力不足なのでCore i7が望ましいです。
そもそも、ノートパソコンで重たい3Dゲームをプレイするというのが現実的ではありませんが・・・。
まとめ:Core i3でも問題ない人
Core i3でも問題ない人は以下のような人です。
逆にCore i3じゃ無いとマズイ場合
Core i3はあくまでもエントリーモデルなので、ゲームや動画・画像の編集目的なら、Core i5可能であればCore i7が最適解です。
最新世代のCore i7であれば、他のパーツが故障したり、起動しないような事態にならない限りは、むこう5年以上は戦えるパソコンになります。
逆にCore i3はCore i5やi7よりも性能の限界が早く来るので、むこう5年以上使う事を考えているのであれば、選択しない方が無難です。
なので、Core i3は3年から5年でパソコンもしくはCPUを買い替えるのが前提で、使用用途がインターネットを見たり動画を閲覧する、文章を作成するといった用途に使うのであれば、十分選択肢になります。