ノートパソコンの裏蓋がうまく外れない時に試したい対処法

ノートパソコンを分解して掃除したいけど、いざ分解しようとしたら、ノートパソコンの裏蓋がなかなか外れずに手こずった事はありませんか?

実はノートパソコンは機種によっては、裏蓋を外し方が異なります。

そこで今回の記事では、ノートパソコンの裏蓋がうまく外れない時に試したい対処法をいくつか紹介します。

この記事を見れば、大概のノートパソコンの裏蓋の外し方がわかるはずです。

この記事の主な結論

  • ノートパソコンの裏蓋の外し方は機種やメーカーによって異なる
  • ノートパソコンの裏蓋を外す時は動画などを見て慎重に
目次

ノートパソコンの裏蓋がうまく外れない時には

ノートパソコンの裏蓋は内部を開けて、メモリやストレージを換装したりする際には地味に関門だったりします。

何故なら機種によっては、ノートパソコンの裏蓋が外れない事にはメモリもストレージも換装出来ない機種があるからです。

ところが、ノートパソコンの裏蓋の作りには決まった規格などがある訳ではなく、機種やメーカーによってかなり異なるので、その違いを知らない事にはノートパソコンの裏蓋の外し方もわかりません。

ThinkPad(レノボ)の裏蓋の外し方

私が持っているノートパソコンは、ビジネスマン御用達のThinkPadです。

ThinkPadはレノボの機種の一つですが、このThinkPadの裏蓋の外し方はやや独特だと思っています。

というのも、ThinkPadは裏蓋にあるネジを全て緩めてもネジが外れないからです。

ThinkPadは裏蓋のネジが物理的に外れないようになっており、どんなにネジを緩めようと叩こうと(絶対ダメ)ネジは出てきません。

これは、おそらくユーザーが分解する際にネジを紛失しないようにする為だったり、ネジ山を傷めない為かはわかりませんが、ネジを緩めるだけでは裏蓋を外す事は出来ません。

ThinkPad(私の機種はE585です)の裏蓋を外すには、ネジを全て緩めた上で、裏蓋と本体の僅かな隙間に薄いヘラ(無ければ要らないプラスチックのカードでも可)を差し込んで、爪を一つ一つ外して開ける必要があります。

ご覧の通りネジが完全に埋まっており外れません。なので要らないカードなどを僅かな隙間に差し込んで爪を外周に沿って外していく必要があります。

ある程度爪が外れて、中が少し見えるくらいになったら、指を差し込んで(指を挟まないように注意)再び蓋が閉じないようにします。

ここまでいけば、あとは少し力まかせに爪を完全に外していくと蓋が外れるようになります。

DELL製ノートパソコンの裏蓋の外し方

DELL製ノートパソコンの裏蓋の外し方については、こちらの記事で詳しく解説されていますし、検索上位にはYouTube動画もあるので、そちらを参考にするのも良いです。

ただし、DELL製の場合はThinkPadと違ってネジが完全に外れるタイプなのでそこは若干注意が必要(というかこちらが普通)です。

後は、ThinkPadと同じく周りの爪を外していくと開けられるようです。

HPのノートパソコンの裏蓋の外し方

HPの場合は機種ごとに若干違いがあり、ネジはDELLと同じく外れる機種が多いです。

HP250 G7という法人向けタイプのノートパソコンの場合、細長いゴム足の裏にネジが隠れているなど、なかなかトリッキーになっています。

個人向けモデルも、ゴム足の下にネジが隠れているタイプもあり、HPは裏蓋を外すのに手間取りそうです。

NEC製ノートパソコンの裏蓋の外し方

NECのパソコン部門はレノボと提携していますが、ノートパソコンの裏蓋は少しレノボとは異なる印象です。

NECのノートパソコンの裏蓋はとにかくネジ数が多く、平均して10個以上あるので若干面倒くさいですが、全て外した後は、ThinkPadと同じ要領で、周りの爪を外して開けていくというのは共通しています。

マウスコンピューターの裏蓋の外し方

マウスコンピューターは少し難易度が高く、キーボードと繋がっている部分を外す必要があります。

具体的には以下の通りです。

  1. ノートパソコンの底面のネジをすべて取り外します。
  2. 液晶ディスプレイを直角に開きます。
  3. キーボードの絵が書いてある所のネジ穴に固い棒のような物を突っ込んで表面のキーボードを浮かせます。するとキーボードのロックがはずれます。
  4. ノートパソコンの向きを普段使っているように置きます。
  5. キーボードを持ち上げながら爪を外していきます。
  6. ここまでやってようやく裏蓋が外せます。

言葉で言うと簡単に思えるかもしれませんが、写真つきのページを見てみるとなかなか面倒くさいです。

普通のノートパソコンの裏蓋の開け方に慣れていると、数時間くらいかかってしまいます。

もっと詳しく知りたいという場合は、マウスコンピューターの公式サポートページかこちらのブログ記事がわかりやすいのでおすすめです。

富士通のノートパソコンの裏蓋の外し方

富士通のノートパソコンに関しては、様々でマウスコンピュータのようにキーボードを外さないと、外れないタイプから、裏蓋のネジを少し外して、ヘラで爪を外していくタイプもあります。

各メーカーごとの裏蓋の外し方のパターン

最近は、各メーカーともノートパソコンの筐体が薄型化されており、バッテリーが外側に付いているタイプは少なく、中に埋め込まれているタイプも少なくありません。

そのせいか、比較的裏蓋自体は外し易くなっている物が多い印象ですが、マウスコンピューターの例のように、キーボードを外さないといけないタイプだと少し厄介です。

ノートパソコンの裏蓋を外すのに必要な道具

ノートパソコンの裏蓋を外すのに必要な道具は主に以下の通りです。

  • プラスとマイナスドライバー
  • 隙間にねじ込んで爪をこじ開けるヘラ(無ければ使わなくなったプラスチックカードでも代用可)

たまに、ノートパソコンの裏蓋を外して分解するくらいなら、これくらいの道具があれば事足ります。

頻繁に分解してメモリの増設やストレージ(HDD/SSD)の換装を行うのであれば、ノートパソコンやスマホの分解に使える以下のような工具セットを買ってみても良いと思います。

プラスとマイナスのドライバーくらいなら、100均などでも手に入るので、もし手元に無いなら調達しておいた方が良いでしょう。

ノートパソコンの裏蓋を外す前の注意

ノートパソコンの裏蓋を外す前の注意点は主に以下の通りです。

  • 完全にシャットダウンした上で繋がっているコードやUSBなどは全て外す
  • 静電気体質の人は金属に触れて放電するか手袋をする
  • 本格的に分解するなら、バッテリーを外した上で電源ボタンを押して完全に放電する

意外にスルーしがちなのが完全にシャットダウンをせずに、作業をしてしまう事です。

ちょっとメモリーを換装するだけだと思って、スリーブしたまま作業すると何かの拍子にデータが消えるなんて事もあり得るので、必ずシャットダウンしましょう。

言うまでもなく、コードやUSBも外しておきましょう。

静電気対策に関しては、作業前に金属に触れて放電しておけば安心ですが、気になるのであれば、専用の手袋なども販売されているのでそちらを使うのも良いです。

裏蓋を外して、メモリを取り外しするくらいなら、バッテリーに接続してるコネクターやバッテリー本体を外す必要はありませんが、本格的に分解をするなら外した方が無難です。

もしよくわからない場合は動画などを見てやり方を覚える

メーカー毎に裏蓋の外し方に差がありますが、機種ごとにも差があったりするので、必ず「機種+裏蓋外し方とか分解」などのキーワードで動画などを見てやった方が安全です。

もし、完全に一致する機種が無い場合は近い機種を見れば参考になるはずです。

まとめ

ノートパソコンの裏蓋の外し方について、まとめてみましたが、こうしてみるとネジを紛失する心配が無いThinkPadはむしろ親切だったんだなと思い至りました。

皆さんも裏蓋を外す際は、動画やブログなどを参考にして、慎重に作業しましょう。

それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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