Microsoftの古いOSのサポート停止と同時に囁かれるのが、新しいバージョンのOSですが、巷では最近Windows12の話が持ち上がるようになってきました。
そこでこの記事では、Windows12は即購入したほうが良いのかその判断基準を紹介しています。2025年12月現在で判明しているシステム要件も紹介しているので、今の自分のPCにインストールできるかどうかも確認してください。
Windows12は待つべきか考察してみた
Windows12は待つべきだと思います。理由はMicrosoftがWindows11発売時に多大な不具合を連続で発生させてしまい、ユーザーから顰蹙を買っているからです。したがってWindows12発売日にも不具合が発生する可能性が高く、最悪パソコンが使えなくなる深刻な不具合が発生する可能性もあります。
例えばWindows11はリリース時にAMD製CPUのRyzenを搭載したパソコンの性能が本来のCPUスペックよりも15%以上低くなるという不具合が発生しました。現在はアップデートすることで解決していますが、解決したのはWindows11がリリースされてから1か月ほど経過してからです。したがって、同じような不具合で作業ができなくなることを考えれば、Windows12に買えるのは待つべきです。
Windows12を待つメリット
Windows12を待つべきと言われる理由は、他の導入者の口コミを見られるというメリットがあるからです。仮に重大な不具合があっても自分で解決できるようなら導入するべきですし、Microsoftからのアップデートを待たないと対応できない場合は導入を見合わせることもできます。特に自作パソコンの人は口コミの投稿を待つべきで、動作条件を満たしていたとしてもパーツの相性でOSが動かなくなることも十分考えられます。さらにOSが起動できなくなるとダウングレードも難しくなるので、Windows12は待つべきだと思います。
即時導入するデメリット
Windows12をすぐ導入するデメリットは、導入費用が高騰しやすいことです。理由はWindows12発売を切っ掛けに新しいパソコンへの需要が集まるからです。また、2025年12月からパソコンに搭載するメモリの高騰が著しく、大手PCメーカーはパソコンの全体的な値上げに踏み切ろうとしています。また、円安により海外からパソコンのパーツを購入するときの費用が高騰し続けており、即時導入することで高騰真っ只中の状況で新しいパソコンの購入を強いられる可能性があります。
ちなみに以下の表は2025年12月と9月のパソコン主要パーツの値段を比較したものです。
| パーツ名 | 9月 | 12月 |
| CP2K32G56C46U5 | 21680円 | 98180円 |
| NE7507T019T2-GB2031U | 125800円 | 141980円 |
| CoreUltra7265BOX | 54980円 | 57480円 |
| TUFGAMINGB650E-PLUSWIFI | 20800円 | 22680円 |
対応PC発売まで待つ購入プラン
Windows12はAI機能が搭載されることが噂されているので、対応PCが無いと十分なパフォーマンスを発揮できない可能性があります。Windows12発売直後は対応PCの種類も少ないことが予想されるので、自分が求めるスペックのPCが購入できないかもしれません。そこで妥協して購入し後悔するくらいなら、Windows12の購入は待つべきだと思います。また、現段階であまりAIサービスを使っていない人は、PCにAIが実装されてもあまり使わないと思うので、購入するのは少し様子を見てからでも遅くはないです。
現在のPCが使えなくなるまで待つプラン
恐らくこの記事をご覧いただいている皆さんの中には、Windows10サポート終了と共に新しいパソコンを買った人も多いでしょう。したがって、今のパソコンに不自由の無い人はWindows12の購入を待つべきだと思います。特にWindows10サポート終了時に最新式のパソコンを買った人は、既にAI機能を搭載している場合もあります。よって現段階でAI機能をあまり使っていない人は、Windows12を買っても持て余してしまうのではないでしょうか?
ノートパソコンを買う予定の人は待った方が良い理由
Windows12のノートパソコンを買う予定の人は、初期不良が解決できない可能性が高いので待つべきです。理由はノートパソコンはデスクトップパソコンと比較して、パーツの変更ができないからです。反対にデスクトップパソコンならWindows12と相性の良くないパーツだけを交換して使うこともできます。以上の理由からノートパソコンがただの置物と化してしまう危険性もあるので、Windows12のノートパソコンを買う予定の人は待つべきです。
仕事でパソコンを使っている人が待つべき理由
仕事でパソコンを使っている人は、Windows12になると使っているアプリケーションが使えなくなる可能性があるため購入を待つべきです。特に社内専用アプリは、自社で対応する必要があるため、動かない場合長期間仕事が滞る場合があります。また、社外の人とファイルの受け渡しをする場合、こちらがWindows12に対応していても相手が対応していない場合が考えられます。したがって、取引先のパソコン環境や社内の対応状況を加味した上で購入しましょう。また、不用意にWindows11 アップグレードすると社内専用アプリが使えなくなる可能性もあるので、専門家の相談結果を待つべきです。
Windows12の発売日について
Windows12の発売日は公式に発表されていませんが、個人的に2026年の夏以降になると思われます。理由は近年のWindowsのほとんどは以下の表に示す下半期で発売されているからで、Windows12も同じような時期になると予想しているからです。
| バージョン | 発売日 |
| Windows7 | 2009年10月22日 |
| Windows8 | 2012年10月26日 |
| Windows10 | 2015年7月29日 |
| Windows11 | 2021年10月5日 |
Windows12のシステム要件
Windows12のシステム要件は、パソコン全体のスペックはもちろん、NPUの処理能力の高さが重要です。NPUとはAI機能のために最適化されたCPUのことで、Windows12はこのNPUが高くないと十分なパフォーマンスを発揮できません。既にAMDとIntelではNPUを搭載したCPUが発売され、メーカー製PCにも一部NPU付きのCPUが搭載されています。値段はノートパソコンが10万円前後、デスクトップパソコンは安いものだと8万円前後のものが販売されています。どのパソコンもメモリを16GB以上搭載しているタイプが多いので、Windows12も同じくらいのメモリ容量が必要なものと考えられます。
まとめ
Windows12は、市場やパソコンが最適化されるまでに時間がかかるので、発売されてもしばらく購入は待つべきです。特に仕事で専門的なアプリケーションを使っている人は、対応できるまでにしばらく時間がかかり、仕事が滞る可能性があります。また、動作が安定することが分かっても、そもそも値段が高いのでしばらく相場が落ち着くまでは待つことを強くおすすめします。



