大事なデータを保存するストレージですが、皆さんは自分のパソコンのSSDがどのくらいで寿命を迎えるのかご存知ですか?できれば壊れてデータが無くなる前に新しいものに交換したいですよね。また、交換するにしてもHDDとSSDの違いもきちんと理解した上で、自分の環境に最適なストレージを選びたいものです。そこでこの記事では、SSDの寿命を含めた仕様とHDDとの違いを紹介しています。使い分け方が分からない人はぜひご覧になった上で新しいストレージを購入してください。
SSDの寿命はどのくらいなのか調査した結果
SSDの寿命は、およそ10年程度だと思われます。パソコンの使用頻度にもよりますが、長く使っていると読み込み速度が極端に遅くなったりするため、できれば7年から8年くらいで交換したいところです。特に保存された動画や画像を頻繁に視聴している人は、5年以上経過すると高い確率でSSDに入っているデータを読み込めなくなってきます。完全に読み込めなくなる前に、新しいSSDにデータをコピーしておいたほうがいいでしょう。
各社が発表しているSSDの寿命とは
SSDを販売している各会社では、SSDの寿命を次のように発表しています。なお、これらのデータはあくまで目安であり、確実にその期間安全に使えるものを保障するものではない事に注意しましょう。
メーカー名 | 寿命 |
WesternDigital | 17年くらい |
キオクシア | 短いと4年くらい |
Micron | 5年から10年 |
サムスン | 書き込み量によっては3年くらい |
IODETA | 10年くらい |
この中でも特にサムスンやキオクシアは、口コミの評判を見た限りかなり壊れやすいことが分かっており、よくパソコンを使う人は避ける傾向にあるようです。反対にWesternDigitalのSSDは寿命が最も長く、自社で耐久テストもしているようなので、買うなら少し値段は張りますがWesternDigitalのものがおすすめです。
SSDの寿命はなぜくるの?
SSDの寿命は、記憶領域に使われているパーツの書き込み回数が決まっているためです。そのため、SSDのメーカーが粗悪な部品を使っていると、2年くらいで壊れてしまう事例も多く、できれば耐久性の高い部品を使っているメーカーのSSDを買いたいところです。
また、SSDへのアクセス数を減らすためにできるだけメモリーは多く搭載しておき、できるだけSSDへの負担を軽くすると寿命が伸びる傾向にあります。他にもパソコンの電源を小まめにオフにするなど、SSDへのアクセス数を減らすとその分需要も長くなります。
SSDとHDDの違いを紹介
SSDは電気的に記憶領域にデータを書き込みますが、HDDは磁気ディスクに物理的なアクセスをしてデータを書き込みます。物理的なアクセスが多くなる分HDDのほうが寿命が短いとされていますが、ジャンク品の中には15年以上前のHDDがいまだに動いている事例もあるため、HDDだから需要が短いという説は崩壊しつつあるのかもしれません。
一方で寿命が長いとされるSSDでも、3年くらいで壊れてしまうことがあるため、近年ではストレージディスクの寿命は運勢が絡んでいるとさえ言われています。
SSDとHDDのおすすめ使い分け方法
一般的にSSDは書き込み回数によって寿命が上下する傾向にあるため、OSをインストールするストレージに使うことが一般的です。一方HDDは、動画や画像を保存するストレージに使うことが一般的で、外付けストレージの多くはHDDのものが売られています。特にHDDはテレビに装着するレコーダーにも使えるため、安い上に汎用性が高い魅力があります。
反対にSSDは読み込み速度が早いため、OSのインストール場所に使うことでパソコンや端末の起動速度を上げられるメリットがあります。ただしSSDはHDDよりも値段が高いため、メーカーは購入時にOS入りのHDDやSSDの種類を選べるようにしています。
まとめ
SSDとHDDはデータにアクセスする方法が違い、耐久性やおすすめの使い方も大きく違います。使い分けることでパソコンにかける値段を抑えたりできるので、HDDやSSDは用途に合わせた使い分けをするようにしましょう。なお、SSDやHDDの中には耐久性の低い部品を使っているメーカーもあるので、できれば大手SSDやHDDメーカーのものを使い、できるだけ不慮のデータ消失を防ぐようにしてください。