何かをネットで調べたいと考えた場合、真っ先に考えるのが検索エンジンに検索ワードを打ち込んで調べます。
最近は、ChatGPTでも調べ物は可能ですが、間違いもあるので、より精度を高めたいのであれば検索エンジンがベストです。
しかし、検索エンジンと一口にいっても世界を見渡すと様々な検索エンジンがあります。
そこで今回の記事では、世界で主に使われている検索エンジンを紹介したいと思います。
今日現在、google一強だが・・・
日本においてはgoogleが検索エンジンのトップです。Yahooを使っているひとも、実は検索エンジンはgoogleです。
yahooがgoolgeの検索エンジンを採用したからです。
具体的シェアは以下の通りです。
検索エンジン | PC版シェア率 | スマートフォン版シェア率 | タブレット版シェア率 |
---|---|---|---|
69.7% | 80.2% | 77.0% | |
Bing | 20.5% | 0.6% | 5.0% |
Yahoo! | 8.8% | 18.2% | 16.9% |
見ての通り、というか知っての通りGoogle一強といっていいい状況で、ネット検索を使った事がある人であれば一度もググった(Googleで検索する事)が無い人は居ないのではないでしょうか。
かくいう私もその1人です。もうほぼ毎日ググってます。
この背景には、Googleが自社のスマホのOSのAndroidにGoogle検索エンジンが仕込まれている事も理由の一つですが、スマホが無かった時代からGoogleは検索エンジンのトップランナーであり続けたのも事実で、それだけGoogle検索エンジンがユーザーのニーズに寄り添っていたからなのではと想像します。
それでは、視野を広げて世界ではどうなっているのでしょうか?
世界の検索エンジンシェア
以下の表は、2023年時点での世界の検索エンジンのシェア率です。
検索エンジン | 全デバイス版シェア率 | パソコン版シェア率 | スマホ版シェア率 |
---|---|---|---|
93.63% | 83.49% | 95.68% | |
Bing | 2.79% | 9.19% | 1.10% |
Yahoo! | 1.63% | 2.28% | 1.10% |
Yandex | 0.87% | 0.00% | 1.63% |
このシェアを見てもGoogle一強なのは事実ですが、意外にマイクロソフトのBingが健闘しています。
マイクロソフトのBing
世界シェアは3%ほどと苦戦していますが、日本で人気のYahooよりも世界では人気があります。
これには、BingとChatGPTが連携しているという理由も間違いなくあるでしょう。
そう考えると、今後検索エンジンの世界でGoogleの対抗馬となるのは、人工知能との連携をいち早く進めているBingかもしれません。
それに、Windowsで世界の覇権を握っているマイクロソフトが検索エンジンの世界でこのまま黙っているとは思えません。
ロシアのYandex
ロシア最大手でロシアのGoogleといわれている検索エンジンです。
上記の表でも一番下にランキングされており、いわゆる東側諸国の中ではメジャーな検索エンジンとなっています。
私もこの記事を書くにあたり、調べるまで存在すら知らなかった検索エンジンでした。
でも、Googleの創設者の1人でもあるセルゲイ・ブリンもロシア系である事を考えると、ロシア系の検索エンジンがロシアで支持されるのも、わかる気がします。
中国のBaidu
日本ではあまり知られていませんが、中国ではBaidu(百度)が最大手の検索エンジンです。
中国では、政府の方針?かはわかりませんが、Googleは使えないので、Baiduが大手になっています。
Googleがそうであるように、Baiduも中国で検索エンジン以外のソーシャルメディア、EV(電気自動車)の開発や完全無人タクシーなどの様々な事業を手掛ける企業となっており、創業から22年(創業は2000年)時価総額5兆円規模に達するプラットフォーマーとなっています。
ちなみに日本でもBaiduは利用出来るので、興味がある人は試してみると面白いかもしれません。
個人情報保護に強いDuckduckgo
DuckDuckGo(ダックダックゴー)は聞きなれない検索エンジンかもしれませんが、ユーザープライバシーの保護と利用履歴等を記録保存しないことを運営方針としています。
Googleがいい例ですが、大手のIT企業は一般のユーザーから得られた検索履歴や商品購入履歴、SNSの履歴などを通じて個人情報を収集し、それをビジネスに繋げています。
例えば、Googleで何かしらの商品やサービスを検索したら下記の画像のように、上の方に広告表示されます。もちろん検索エンジに連動した形の広告なので思わずクリックしたくなります。
そこから商品が購入されたりすると、検索エンジンにお金が行く仕組みです。
検索エンジンのサービスが無料で提供されている背景には、こうした仕組みがあります。
現代のネット社会では避けられない事ではありますし、それ自体を否定するのはナンセンスではありますが、自分の個人情報がIT企業の金儲けに使われるのを快く思わない人もいます。
そうした不満に対応するべく登場したのが、DuckDuckGo(ダックダックゴー)な訳です。
検索エンジンとしては、可もなく不可もない感じですが自分の個人情報を利用されたく無いという人にはおすすめな検索エンジンでしょう。
結局どれを使えばいいのか?
結局慣れているのが一番ですし、当面Googleで問題ないでしょう。
日本で人気があるYahooもヤフーニュースなども日々の情報収集には欠かせません。
近い将来、ChatGPTが直接検索結果を出すようになるかもしれませんが、それだったら最初からGoogleを使えばいいとなってしまいます。
自分の知りたいことがハッキリしている場合(例えばオムライスの作り方とか)は、検索エンジン、反対に何がわからないのかわからない(例えば卵で出来る手軽な料理は何とか)というような曖昧な検索をしたい時にはChatGPTのような対話式のAIの方が望ましいでしょう。
いずれにしても、今後も現代社会で検索エンジンを利用しないで生活する事はほぼ不可能です。
とはいえ、何でも検索に頼るのではなく、本とか辞書で調べたりするのも大事です。本とか辞書で調べると知識の定着も良くなります。
検索エンジンとは、適度な距離を保ちながら使う事を心がけましょう。