PCデポというパソコンショップ界隈でいろんな意味で有名になってしまっているのが、PCデポです。
当方もPCデポの存在はもちろん知っていましたが、今回調べてみたら続々とやばい記事や口コミが出てきたのでそれらを紹介しつつ、噂の真相を私個人の意見や感想を交えて解説したいと思います。
PCデポの会社概要
会社名 | ピーシーデポコーポレーション(略称:PCデポ) |
上場 | 非上場(2023年10月27日上場廃止) |
本社所在地 | 神奈川県横浜市西区高島一丁目2番5号 横濱ゲートタワー19階 |
従業員数 | 連結:969人 単独: 814人(2023年3月31日現在) |
創業者 | 野島隆久 |
PCデポは現在未上場会社となっています。
この背景には後述するような理由があるのですが、これがなかなかに闇が深いです。
高額解除料問題で大炎上
おそらく、PCデポがやばいと言われる理由の大部分は、7年半くらい前の2016年8月14日に発覚した高額解除料問題だと思います。
この問題もとい事件の顛末はヤフーニュースにもなっているので、詳しく知りたい人はそちらを見て頂きたい(結構長い記事です)です。
要点をざっくりまとめると、80歳の独居老人の方がPCデポに1万5千円の高額サポート契約をさせられ、その解除に付き添ったら契約解除料20万円を請求(付き添いの方の交渉によって実際の支払い額は10万円ですがそれでも高い)された物です。
この手の高額サポート契約うんぬんというのは、ぶっちゃけPCデポだけではなく他のショップでもあるとは思うのですが、PCデポが罪深いのは認知能力が落ちた70歳以降の老人をターゲットにしていたという事でしょう。
PCデポは神奈川や東京などの関東圏に集中して出店し、元々パソコンに疎いご老人や女性をターゲットにしているからこそ、より悪質と言えます。
明らかに狙い撃ちしていると言われても仕方ないと思います。
そもそもこの被害を受けたご老人の方は、パソコンの修理の為にPCデポを訪れたにも関わらず、不要なオプションサービス契約(iPad Airのリース、光回線契約など)を結ばされています。
これらのサポートはサブスク型のプレミアム保守サービスになっており、1650円のベーシックサポートから4150円となっており、被害に遭われたご老人の方は一番高い4150円のプランを契約したそうです。
しかし、このご老人の方はノートパソコン1台とiPad mini (明らかに使っていない)しか持っておらず、どう考えてもこうしたサポートは不要と言っていいです。
こうした、パソコンに疎いご老人を言葉巧みに、高額サポートに加入させ高額の契約解除料をせしめるやり方は限りなく詐欺に近いと言ってもいいでしょう。
なぜこうした高額請求がまかり通るのか
現在PCデポは、原則70歳以上の顧客が新規に「プレミアムサービス」に加入する場合は家族や第三者から了承を得る、75歳以上の方に関しては加入期間に関係なく、コース変更および契約解除を無償としています。
こうした対応事態は至極当然なのですが、問題は最初からこうした契約を結ばせない事の方が大事なのは言うまでもありません。
このような契約を結ばせる、店員さんの方も心苦しいようで、上からの目標(ノルマ)があるようで、その目標を達成する為に、詐欺に近い契約をパソコンに疎い人に結ばせるようです。
実際、PCデポを退職した人からの告発があった事がわかるツイートもありました。
こうした内部告発をした人をあぶり出して、裏切り者を見つけ出すような所業はPCデポのコンプライアンスやガバナンスがやばいと言われても仕方ないと思います。
こうした、パワハラ的な話は不祥事企業あるあるで、最近だと某中古車販売店がこうしたパワハラ的な事をして大炎上したのも記憶に新しいのではないでしょうか。
店舗に行かないと製品購入やサービスが受けられない
これは、PCデポのビジネススタイルなので、あまりこの点を責めるのはお門違いなのですが、今のご時世で製品購入やサービスを受けるのに実店舗まで出向かなければならないのはかなりの手間です。
以下のツイートを見てもそれが伺えます。
無論サポートなどの解除も電話やネットでは不可能で、実店舗に出向く必要があります。
よっぽどパソコンの知識があるような人(そもそもこうした人達はPCデポに行かない)でも無い限り、PCデポの実店舗に行って丸め込まれずに済むのは難しいと思います。
PCデポのネット通販もあるにはあるのですが、品切れ中が多かったり何より品揃えが悪く、パソコンショップなのに、パソコン本体の品揃えは多いとは言えません。
この通販サイトで商品を購入しようと思うかと言われれば、私なら間違いなくノーです。
やんわりと、実店舗に来て商品買えと言わんばかりのラインナップになっています。
店員のPCスキルや対応がよろしくない
キツイ目標(ノルマ)があってそれを達成出来ないとパワハラを受けるような会社だと、優秀な店員が辞めてしまいます。
そうなると、残った店員のPCスキルや対応が良くなるというのは考えにくいです。
こんなふうに、パソコンに詳しくないいわゆる情弱相手にぼったくりサービスをしているという印象は否定出来ないなという感じがしました。
ただし、PCデポが初心者向けの商売している事を考えると、ユーザーの勘違いなどをPCデポにぶつけても解決されずに、高い買い物させられたと思っている所もある事を付け加えておきます。
PCデポの良い評判は無いのか
X(旧ツイッター)を見るとPCデポに対する良い評判もチラホラ見たので、いくつかご紹介します。
やはり、サポートについては、店舗毎の店員さんの当たり外れがあるのは否定出来ない感じがします。
こればっかりは、運の要素もあるので何とも言えませんが、一言で言うと賛否両論な状態になっているという感じです。
PCデポはなぜ潰れないのか
こんなやばい商売しているのに、なんでPCデポは倒産しないのかと思うと思います。
実際PCデポのIR情報を見ると、直近(2024年3月期第1四半期)の決算売上高、経常利益、営業利益、純利益ともに赤字になっています。
これだけを見ると、なんで潰れないのかと思うかもしれませんが、会社の存続を分ける自己資本比率は74.9%(2024年3月期第1四半期)となっており、一応自己資本比率だけを見れば、優良企業と言えます。
ただし、直近の決算が赤字になっているので、今後も安泰とは言い切れないのが現実です。
とはいえ、現時点では倒産の可能性は低いでしょう。
何故PCデポはこんなに自己資本比率が高いのか
これは、全くの想像となりますが、余程内部留保を溜め込んでいるのではないかと思います。
というより、売上高、営業利益、経常利益すべて赤字なのに自己資本比率が増えているというのは、他の所への設備投資や給与アップなどを後回しにして、内部留保を溜め込んでいるとしか考えられません。
まとめ:PCデポの今後はどうなる
様々やばいという噂が出回っている、PCデポですが前述したように
といった対策を打ち出しており、一応対応はしており、今後こうしたトラブルが起こる可能性は高くは無いでしょうが、一度染み付いた評判はなかなか払拭しずらいのが現実です。
ちなみにPCデポのIR情報を見ると、以下のような記述がありました。
というビジョンとミッションを掲げているようです。
これが本当に実行出来ているなら素晴らしいですが、ここまでこの記事を見た人はおわかりのように、はっきり言って皮肉としか思えません。
とはいえ、今後はこうしたビジョンとミッションを忠実に実行してくれる事を期待したいと思います。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました