真夏の猛暑にもなると、パソコンには過酷な環境になるのは容易に想像が付きます。
最悪の場合、突然パソコンの電源がブチッと落ちる(私も前のパソコンがそうでした)事もあります。
その対策として、扇風機の風を直当てして冷やそうと考える人も少なくないと思います。
そこで今回の記事では、PCに扇風機を直当てしてパソコンを冷やすのは効果があるのかを考察してみたいと思います。
PCに扇風機の風の直当ては効果あるの?
直当ては、文字通り扇風機の風をパソコン本体に直接あてる事です。
直接風を当てる事で、内部の熱放散が拡散するので、効果があるのか無いのかと言われれば、あるとと言えます。
ただし、それは風の量と周りの空気の温度が関係します。
理論的には、風の量を増やせば増やすほどパソコンの内部は冷えますが、その分風の音がうるさくなります。
風のうるささの割には、冷却効果はそこまで高くはありません。
というのも、扇風機の風を人間が涼しいと感じるのは、肌についた汗が蒸発する気化熱が蒸発する気化冷却です。
水分が無い(あったら困る)パソコンの場合は、気化熱自体がそもそも無いので、期待ほどの効果が得られない訳です。
PCに扇風機を直当てのメリットとデメリット
直当てのメリットは、熱放散や冷却効果は僅かながら得られるのは事実ですが、適切な風量や設置場所を誤ると逆効果になる可能性があります。
風の当たり具合によっては、うるさかったり、周りの紙などが飛んで煩わしい思いをする事なります。
- メリット:熱放散による冷却効果と手順の簡便さ
- PCに扇風機でダイレクトに風を当てる事で、少しは冷却効果が期待出来ます。
- 手順も簡単で扇風機のスイッチをオンにして風を当てるだけなのは確かに楽でメリットと言えるかもしれません。
- デメリット:風量や設置場所の誤りによる逆効果
- 適切な風量や当てる場所等(パソコンの排気)を誤ると、効果的な冷却が出来ず、かえって逆効果になる事もあります。
- そもそも扇風機音自体がうるさくなったりするのは、自分が涼むだけなら我慢できますが、パソコンの為に扇風機を付けて部屋がうるさくなるのは、なんだかモヤモヤします。
手っ取り早くて効果的な冷却方法
簡単かつ効果的な冷却方法主に以下の2つです。
- 部屋にクーラーをガンガン効かせて部屋自体の温度を下げる
- パソコンの内部やファン周りを掃除する
前者の部屋にクーラーを効かせて部屋自体の温度を下げるというのは、扇風機の風と合わせて使えばより効果的です。
部屋の温度を下げるというのは、まさに身も蓋もない話ですが、実際真夏の35度以上の猛暑日だと、究極この方法が一番、最適解なのかもしれません。
後者の、パソコンの内部やファン周りの清掃は地味なようですが、ファンの周りにホコリが詰まったりすると、明らかに冷却効率が落ちます。
パソコンを分解するのは、ちょっと手間という場合でも、ノートパソコンなら排気口周りのホコリを取ったり、デスクトップパソコンならバックパネルを開けて、内部をブロワー(風を出す機械のような奴)で吹き飛ばすだけでも効果があります。
また、グリスを冷却効果の高い銀や銅の金属系のグリスを使うのも意味は無くは無いですが、塗り替える手間とお金を考えると、真っ先にやる程ではなく、余裕があればという感じです。
PCに扇風機の風を直当てする事に関するよくある質問
Q1: 直当てを行う際、扇風機の風量や角度はどのように調整すれば良いですか?
A1: 扇風機の風量や角度を調整する際は、次のポイントに注意してください。
- 風量調整: 風量は強すぎず、弱すぎない程度が望ましいです。過剰な風量は逆にパソコン内部の塵やゴミを舞い上げ、故障の原因になることがあります。
- 角度調整: パソコン本体に直角に風を当てるよりも、わずかに角度をつけることで、効果的な熱放散が期待できます。しかし、角度をつけ過ぎても冷却の意味が無くなります。
Q2: 直当てをすると作業中の快適さに影響はあるの?
A2: 直当てにより、作業中の快適さには影響が出る場合があります。
- 風量はほどほどに: 風が強くなればなるほど、うるさいのでそんなに負荷が掛からないようなら、扇風機を切っても良いでしょう。
まとめ
扇風機の風をパソコンに当てるのは一見すると、効果的なように感じるかもしれませんが、クーラーで室温を下げる程の効果は期待出来ません。
とはいえ、エアコンが無い部屋などでは、僅かながら効果も期待できます。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。