ノートパソコンをバッテリー無しで使う事は可能か?もし使う際の注意点も紹介

ノートパソコンはバッテリーを内蔵しているので、電源が無くても起動し続けるのがデスクトップパソコンとの大きな違いです。

しかし、内蔵のバッテリーが劣化してガスが発生した結果、膨張する事もあります。

そうなると、バッテリーを外さざるを得ない事もあります。

となると、ノートパソコンとして使えなくなってしまうのかと思いがちですが、実はそんな事は無く、ノートパソコンをバッテリー無しで使う事は可能です。

そこで今回の記事では、ノートパソコンをバッテリー無しで使う方法や注意点を紹介します。

今回の記事の主な結論

  • ノートパソコンをバッテリー無しで使う事は可能(ただし条件付き)
  • ノートパソコンをバッテリー無しで使うにはACアダプターが必須
  • バッテリー無しで使うと電源供給が絶たれると即シャットダウンする
目次

ノートパソコンをバッテリー無しで使う事は可能だが・・・

結論から言うと、ノートパソコンをバッテリー無しで使う事は可能です。

ただし、いくつか条件があります。主に以下のような条件です。

  • 作業中のデータは細かく保存する
  • 移動して使うのは不可能
  • 機種によっては処理性能自体が落ちる事も

バッテリーを外して使うと電源供給が絶たれると同時に吹っ飛ぶ

内蔵のバッテリーを外す、もしくは無効化すると、ACアダプター経由で電力が供給されなくなった瞬間にノートパソコンの電源はいきなりブチッと切れます。

なので、こまめに作業中のデータを保存しながら使わないと、停電などの何かの拍子で電力が絶たれる=ノートパソコンの電源が落ちる事になります。

基本的に移動して使う事は不可能

バッテリーが内蔵されないという事は、電源が確保出来る場所を見つけない限り移動して使うのは不可能です。

基本的に、家から持ち出して車内で使うといった使い方も出来なくなるので、、ノートパソコンとしての機能は半分以上失われてしまいます。

例えるなら、スマホを充電しながらしか使えないみたいな感覚です。

機種によっては性能が落ち物もある

ノートパソコンはバッテリーが無くても動作はしますが、機種によってはスペックが落ちてしまい、本来の性能を発揮出来ない物があります。

具体的には、MacBookやMacBook Proはバッテリが装着しないでACアダプタのみで使用すると、自動的にCPUのスピードが落ちるように設計されているので、処理が遅くなるのでバッテリー無しで駆動するのはやめた方が良いです。

Windowsに関しては、基本的にはバッテリー外して起動しても著しく性能が落ちるという事はありません。

ノートパソコンのバッテリーの使用状況を確認する方法

自分のノートパソコンのバッテリーを使わないかどうかを決める前に、バッテリーがどれだけ劣化を知らない事には、やめた方が良いです。

そこで、バッテリーの使用状況を簡単に確認する方法を紹介します。

今回はWindows11で紹介していますが、Windows10でもやる事は一緒です。

1.まずはコマンドプロンプトを開きます。Windowsロゴをクリックしたあとの画面に表示される検索ボックスでコマンドプロンプトと打ちます。

2.コマンドプロンプトでpowercfg/batteryreportと入力します。

3.するとバッテリーレポートへのパスが表示されるので、赤線のアンダーライン部分をコピー(Ctrl+C)します。

4.ウェブブラウザを開いて先程コピーしたパスを貼り付け(Ctrl+V)します。

5.するとバッテリーの使用状況などが表示されるページに飛びます。

赤く囲った部分が新品状態だった場合のバッテリー容量、白く囲った部分が現在のバッテリー容量です。

バッテリー容量をパーセンテージで知りたいなら

現在のバッテリー容量÷新品状態バッテリー容量×100で求める事出来ます。

私のノートパソコンの例で言うと、38910mWh÷45000mWh×100=86%となっており、まだまだバッテリーの心配は無さそうですが、少し減っているようではあります。

ノートパソコンのバッテリーを使用しない設定方法

ノートパソコンのバッテリーを使用しない設定方法は以下の通りです。

  1. 物理的にバッテリーを外してしまう(可能な場合)
  2. Windowsの設定でバッテリーを使用しないようにする

1に関しては、自分で簡単に外せるタイプの機種なら外してしまった方が良いですが、内部を分解しないと外せないタイプの場合無理に外すと他の箇所の故障のリスクもあるので、初心者の人は手を出さない方が無難です。

2の方が簡単に出来るのでおすすめです。方法は以下の通りです。

1.まずは高速スタートアップを無効化します。

高速スタートアップを無効化するにはこちらの記事をご覧下さい。

2.高速スタートアップを無効化したら一旦シャットダウンします。

3.BIOS画面(多くの場合電源ボタン押してしばらくした後に表示されるメーカーロゴの所でF2かDeleteキーを入力)に入って[Disable Build-in Battery, and Power Off]となっている所(機種によって微妙に表記が異なる場合があります。)を探します。

4.[Disable Build-in Battery, and Power Off]の設定項目をはいもしくはYesを選択します。

5.すると内蔵バッテリーが無効化されますが、再度ACアダプターを接続すると自動的に内蔵バッテリーオンになります。

ノートパソコンをバッテリー無しで使う時によくある質問

Q1:ノートパソコンのバッテリーを放置するとどうなる?

A: バッテリあまりにも長時間放置するといわゆる過放電状態になってしまいます。

そうなると、極端な過放電状態になり、バッテリを劣化させてしまうのでよろしくありません。

Q2:ノートパソコンは電源につなぎっぱなしにして良いですか?

A2: 決死で電源につなぎっぱなしが良いとは言えませんが、過放電状態になるよりはましです。

ただし内蔵のバッテリーを長持ちさせる為には、電源関連の設定などを変えて、待機電力のために、使わない時はACアダプタを外す事をおすすめします。

Q3:ノートパソコンのバッテリーが劣化しやすい温度は?

A:ノートパソコンのバッテリーは多くの場合、リチウムイオンバッテリーです。

リチウムイオンバッテリーの最適温度は、「-20~45℃」くらいです。

つまり、人間が過ごすのにちょうどいいくらいの温度がノートパソコンのバッテリーにとっても最適な温度と言えます。

まとめ

ノートパソコンはバッテリー無しでも使う事は一応可能ですが、可能であれば新品のバッテリーに替えるか、ノートパソコン自体を買い替える方が精神衛生上良いのは間違い無いです。

今回紹介したのはあくまでも、対処療法なので根本的な解決には繋がりません。

もし、バッテリー関連で異変を感じたら修理に出すなりした方が賢明です。

それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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