今持っているノートPCでゲームとかをプレイしたいけど、現在搭載されているグラボでは力不足だった場合、交換すればいいじゃんなどと思うかもしれませんが、それは基本的に不可能です。
とはいえ、ごっついゲーミングPCを買うお金も場所も無いという人も居ると思います。
今回は、ノートPCのグラボが交換できない場合の代替的な処置をいくつか紹介したいと思います。
ノートPCのグラボは基本的に交換は不可
まず、希望を打ち砕くようで申し訳ないですが、結論から言うと、ノートPCのグラボは基本的に交換は不可能です。
何故なら、ノートPCのグラボ(GPU)はマザーボードに半田付けされているので、初心者の人が分解して外す事など出来ません。
ある程度ノートPCの分解経験がある人でも、結構難易度が高い作業です。
百歩譲ってグラボを取り外す事が出来たとしても、対応する交換用のノートPC向けのグラボを入手する事自体が難しいです。
今市販されている、グラボというのはデスクトップPC用なので、ノートPCに内蔵して組み込むのは物理的に不可能です。
したがって、ノートPCのグラボの交換は基本的に不可能というのが結論です。
DellのAlienwareというノートPCはグラボ交換が可能だが
基本的にノートPCのグラボは交換出来ませんが、DellのAlienware AREA-51m(2019年発売)という製品はグラボが交換できるという珍しい機構を採用していますが、現在では新品では発売しておらず、あったとしても中古市場にあるくらいです。
こういう珍しい、ノートPCもあるくらいに覚えておきましょう。
外付けeGPUという方法もある
ノートPCの内部を分解して、GPUを交換するのは無理だとしても、外付けのグラボをノートPCに接続して使う事は可能です。
わかりやすく言うと、ノートPCとデスクトップ用のグラボが入っている箱みたいな物を接続して、ゲームをプレイするという方法です。
外付けeGPUのメリット
外付けeGPUのメリットは以下の通りです。
一番大きいのは、今あるノートPCを買い替える事無く、必要な時だけ外付けのグラボの力を借りる事が出来るという点です。
また、大きな熱を持つグラボを外付けにする事で、ノートPC本体を発熱から守るという事も出来ます。
eGPUのデメリット
外付けのeGPUのデメリットは以下の通りです。
外付けグラボと言えども、それなりに場所は取ります。
以下のようなコンパクトなタイプもありますが、多くの場合はGPU BOXに入っており、それなりに場所は取ります。
価格面で見ても、GPU BOX(eGPU、グラボを入れる箱のような物)と別途グラボ(内蔵されている物もある)が必要で、トータルすると少なく見積もっても10万円以上します。
それなら、新しくゲーミングデスクトップPCを買うほうがコスパが良いのは事実です。
また、ノートPCと外付けグラボを接続する為には、Thunderbolt3ポート(USB TypeCと互換性あり)が必要で、無い場合は変換器をかませる必要があります。
相性の問題も考慮する必要があり、ノートPCのOSやCPUの仕様によっては外付けグラボが本来の性能を発揮出来ず、パフォーマンスが低下する事もあります。
そう考えると、外付けのeGPUに関してはまだまだデメリットの方が大きく、あまり現実的ではありません。
外付けグラボについては以下の記事で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。
GeForce NOWを使えば外付けのeGPUも必要無し
ソフトバンクが提供するGeForce NOWを使えば、外付けeGPUすら不要になります。
このサービスは、クラウドサービスの一種で、このサイトに接続して、サイト内にある様々なゲームをプレイ出来るという仕組みです。
基本的には、無料ですが接続待ちが発生したりするので、快適にプレイしたいなら月額550円の有料課金をおすすめします。
まとめ
ノートPCのグラボ交換は基本的に出来ませんが、どうしても手持ちのノートPCでゲームをプレイしたいなら外付けのeGPUという方法もあります。
ただ、じっくり腰を据えて重たい3Dゲームを楽しみたいなら、デスクトップタイプのゲーミングPCを買うのがコスパが一番良いのではと個人的には思います。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。