NECは日本を代表するパソコンメーカーですが、ネット上にはひどいとかやめとけといったワードもチラホラ見かけます。
今回の記事では、NECのパソコンは本当にひどいのかややめといた方がいいのかについて考察してみたいと思います。
NECは買わない方がいいパソコンメーカーなのか？
NECのパソコンは買わない方がいいとか、やめとけとかという意見をネットで耳にしますが、結論から言うと、価格以外では買って激しく後悔する事は少ないです。
ただし、それは買ったパソコンのスペックに価格が見合っていた場合です。
スペックに対して価格が見合っていなかったり、すぐに壊れたりすると「高い金出して買ったのにすぐ壊れた」、「もう二度と買わない」といった感想を抱くのも頷けます。
家電量販店で買うパソコンはほとんどNEC
皆さんがパソコンを買おうと思って、家電量販店に行くと高確率でNECか富士通をおすすめされます。
そうした物は、パソコン初心者が初めて使う一台としては悪くはない選択肢なのですが、不要なソフトがインストールされていたり、ある程度パソコンに詳しい人なら不要なサポートサービスがくっついているので、どうしても割高になります。
それこそ、Dell、HPといった海外勢のパソコンと比べると、2割～3割、物によっては倍くらい高い値段設定な上に、スペックも低いなどということになります。
そういう意味では、価格だけという面でみればNECを選ぶのはやめといた方がいいという結論になります。
サポートや保証面はどうなのか？
まずは悪い評判をネットやツイッターから拾ってきました
一回もまともに動きませんでした
昨年NECダイレクトでCorei7にアップグレードししたノート型パソコンを購入しましたが届いてインターネットに繋いでみるとザーザーガーガなにか遠くで雷がなっているような音がたえまなく聞こえまたディスプレイの周りに張っているガムテープをはがしてみると痕がべとべといくらふいてもおちず明らかに在庫として長く眠っていた感じ、出荷するのに一応検査をしないのか、連絡してみると通販の場合は返品は受け付けておりません！！梱包を開けてないままでしたら返品はできますとのことその対応に愕然、当方も絶対負けてたまるものかと思い、NEC本社、消費者センターにも相談しますと答えましたら30分後即返品いたしますとの返事昔もNECを使っていましたが、NECも随分変わったものだ業績も悪くなるはずだとつくずく思いました。
引用元：https://minhyo.jp/nec-lavie?sort=vote#review-pre-area
ひどいサポート体制でびっくり！
NEC以外の販社がどうなのかはわかりませんが、NECの対応に非常に驚いたのでNECを検討している方に知った上で判断していただくため投稿します。
引用元：https://minhyo.jp/nec-lavie?sort=vote#review-pre-area
電話窓口はハード、ソフトと別々です。ハード側に電話をして原因が判明しないとソフト側にかけなおせと言われます。電話はまわしてくれません。また、修理の部署はそのサポートセンターとのやり取りは一切知らずに修理を行います。情報は共有されていないのです。なので通り一遍等のチェックだけして正常だと言い張ります。どうして修理を依頼しているのか、その経緯を全く理解しておらず見当違いのチェックをしているからです。少なくても電話対応で解決できず修理をお願いしているのだから社内で情報は共有してほしいし、それをしないとどういう対応をして修理に持ち込まれたのかという経緯すらわからないと思います。
NECだからと安心していましたが、こんなにひどい体制だったとは・・・。もう今後は買いませんし誰にもお勧めしないです。
続いて良い評判
多少知識や工夫は要るが…
Lavieシリーズを購入。 先日windowsが起動しなくなり修理に出した。他の人のレビューを見て、ちゃんと修理されるのか心配になったが、月曜に発送して金曜には修理されて戻ってきた。保証期限内だったので無償。
引用元:https://minhyo.jp/nec-lavie?sort=vote&page=13
経緯と症状を的確に書くのがコツでしょうか。
戻ってきてからは今度は熱暴走が原因と思われる突然のシャットダウンが頻発。とりあえず下に敷く冷却用の何かを購入する予定。
電源の設定からプロセッサの最大出力を99%にしたら熱暴走は起きなくなった。 100%にするには工夫が必要かな？(夏は熱暴走が起きやすくなるのはNEC製品に限らない、情報端末共有の課題)
他のユーザーで結構NECをボロクソ言ってるのが見受けられるが、私としては概ね満足ですね。100点はあげられませんが。
サポートや保証面の良い評判と悪い評判をそれぞれピックアップしてみましたが、みん評のレビューは悪い評判で溢れており、特にサポート体制に対して言及している方が多かったです。
Lenovoと合弁になった事が影響しているかは定かではありませんが、以前に比べてサポート体制が弱くなっているのは事実のようです。
しかし、こうしたみん評のようなレビューサイトは悪い評判が目立つ仕様になっているので、全てが全てNECのサポートが悪いという事では無いと思います。
何故なら、何らかの不満を持っていなければ、こうしたレビューサイトに投稿するはずがないからです。
普通に使えて当たり前、少しでもトラブルが起きたり、サポートがしっかりしていなかったり、あるいは自分の勘違いでも、誇張や拡大解釈して表現している可能性もあるという点は頭に入れておきましょう。
LAVIEは壊れやすいのは本当か？
NECのノートパソコンのメインストリームでもある、LAVIEシリーズは壊れやすいという噂もあります。
結論から言うと、Lenovoと合わせれば国内1位のシェア(270万台)を誇る、NEC(Lenovo)であれば、仮に不良品率が1％～2％の確率(マルチメディア総合研究所が2001年に調査結果：参考記事)だった場合、単純計算で2万7000台の不良品があることになります。
2001年から品質管理が進歩しても、不良品確率を0.5％以下にできない事を考えると、1万台くらいの不良品がある事になります。
皮肉なことにシェアナンバーワンのメーカーを買うと必然的に、初期不良のパソコンにあたる可能性は高くなります。
この台数を高いと見るか低いとみるかは議論がありますが、工業製品でまして精密機器でもあるノートパソコンであれば、当たりハズレがあるのは致し方ない所です。
なので、LAVIEが壊れやすいというより、これは個人向けのノートパソコンである以上、どのメーカーのどの製品でもあり得ることです。
問題は、その後の保守やサポートどうするかという事で、この対応が昔のNECに比べると落ちている事がさらにNECの評判を下げている原因でしょう。
NECは良くも悪くも初心者向け
前述したように、NECは家電量販店で売られており、パソコンの事をあまり知らない人から見れば、得体の知れない海外メーカーから買うよりは安心感があるのも事実です。
反面価格がスペックに見合わず、CPUにもCeleronが搭載されて10万円超えというノートパソコンがあったりして、Dellなどの海外勢のパソコンと比べてコスパで劣るのも事実です。
そうした面から考えると、NECのパソコンは良くも悪くも初心者向けと言えます。
理想をいえば、最初はNECのパソコンを買ってある程度パソコンの知識をつけたら、コスパの良い海外勢のパソコンを買うという流れが理想です。
品質面ではどうしてもLenovoの影響を受ける
NECはLenovoの合弁を作っており、大部分の量販店モデルは中国の工場で生産されています。
なので、家電量販店で買うNECのパソコンはほぼLenovo系列の中国の工場で生産されており、品質面ではLenovoの影響を受けます。
一方、NEC Direct(直販サイト)で販売するカスタマイズパソコン「LAVIE Direct（ノート / デスクトップ）」「Mate / VersaPro Jシリーズ」に関しては、国内の工場で生産されています。
どうしても、国内製造に拘るのであればNEC Directで購入するという選択肢もあります。
NECにおけるパソコン事業の位置づけは？
そもそも、NECのパソコン事業は2011年に実質的に中国のLenovoにパソコン事業と合弁を設立しており、量販店モデルの製造はほとんどLenovoに委託しているような状態です。
開発や保守サポート、直販モデルの製造は日本国内にあるので、その点では安心と言えます。
しかし、NEC本体からみると、パソコン関連事業は、それ程力を入れている印象はありません。
ただし、Lenovoとの合算では国内シェア1位になっているメーカーでもあります。
NECのパソコンはこんな人におすすめ＆おすすめできない
NECのパソコンはこんな人におすすめです。
逆にNECのパソコンはこんな人にはおすすめできません。
サポートや保証は要らないから、その分パソコン本体を安くしてという人にはNECはあまりおすすめできませんし、逆も然りです。
また、NECのパソコンにはデスクトップパソコンでも単体のGPUを搭載しているタイプはほとんど無いので、ゲーム目的の人の需要を満たせるパソコンはNECにはありません。
国内メーカーに拘る人は、NECは選択肢に入るでしょうが、Lenovoの傘下に入っていることを考えると、その拘りに意味があるかは疑問です。
まとめ
NECのパソコンは、以前ほどの圧倒的なシェアは無いものの、Lenovoと合算では日本国内ではシェア1位となっており、少々高くても数年程度使えるパソコンが欲しいという人にはおすすめかもしれません。
しかし、コスパを考えるならそれこそ、Lenovoでも良いという事なるので、その辺は自分の使用用途も考えてからパソコン選びを考えると良いでしょう。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。
