ミニPCは文字通り、手のひらにも収まるくらいの小さなサイズのPCです。
タワー型や一体型のデスクトップパソコンを置くスペースが無い人や価格を抑えたい人に、一定の需要があります。
しかし、ミニPCはその特殊なタイプ故にやめとけとか言われたり、見逃せないデメリットがあるのも事実です。
そこで今回の記事では、ミニPCのメリットとデメリットや、本当にやめといた方がいいのかについて解説します。
ミニPCのメリットとデメリット
ミニPCの主なメリットは以下の通りです。
逆にミニPCの主なデメリットは以下の通りです。
省スペースなので場所を取らない
ミニPCの最大メリットは省スペースで場所を取らないという事です。
同じように省スペース性が高いノートPCと比較すると、ミニPCは手のひらサイズで収まります。
ノートPCの場合はどんなに小さいタイプでも、手のひらサイズとまではいかないでしょう。
ファンが無いもしくは小さいので静音性が高く省電力でもある
ミニPCは、基本的にファンが無い(そもそも入れるスペースが無い)もしくは小さいので静音性が高いです。
なので、深夜に寝静まった部屋で起動しても駆動音はほとんど気になりません。
ファンが必要になる程の、熱が発生しにくい省電力CPUを搭載しているので、省電力という意味でも有意性があります。
軽いので持ち運びがしやすくディスプレイの背面にも設置できる
ミニPCはスマホ並みに軽く持ち運びは苦になりません。
なんなら、カバンやバッグの中にさっと入れ事だって可能で、とはいえそこまで出先で使う事を想定している訳ではなく、あくまでも家の中で移動して使う場合だと思います。
これだけ軽いので、アマゾンなどで売っているマウンター等を使えばディスプレイの背面に付けるといった使い方も可能です。
排熱が難しく溜まりやすい
ミニPCはファンが無く静音性が高いのは、逆に言えば熱が溜まりやすい上に、排熱もされにくい構造になっています。
これは、ミニPCのメリットでもありデメリットでもあります。
冬場はまだいいですが、真夏日ともなると特に負荷が掛からない状況でも、熱が溜まりやすい状態になります。
中国製が多く製品にばらつきがある
ミニPCは国内の大手メーカーやDELLやHPなどのメーカーでも、取り扱いがなく、あってもアップルのMac miniくらいです。
こうしたミニPCの多くは、あまり名を知られていない中国系のメーカーが作った製品です。
中国製が一概に悪いという事ではありませんが、大手メーカーと比べると製品に当たり外れが大きく、品質にばらつきがあるのがデメリットと言えます。
ゲームなどの重たい作業はほぼ無理
ミニPCは小さい筐体に、マザーボードを組み込んでおり、グラボを入れるスペースがありません。
したがって、重たいゲームなどをプレイするのに必要なグラボを搭載していない物が多いです。
なので、ミニPCで重たいゲームや動画や画像の編集は厳しいと考えるべきでしょう。
拡張性は皆無
ミニPCはグラボがほぼ搭載できないという事は、拡張性はほとんど望むべくもありません。
できたとしても、メモリを増設したり、ストレージを交換するくらいでしょう。
ミニPCはやめといた方がいいのか
こうしたメリットとデメリットを踏まえた上で、ミニPCはやめといた方がいいのかについて個人的な意見を言うなら、ミニPCでどんな作業をメインに据えるかというのが一番重要な事です。
ミニPCのメリットを充分に活かすなら、大きな負荷が掛かるような作業はせず、ブログを書いたりYoutubeを見たり、ネットサーフィンをしたりといった利用用途を想定しているなら、ミニPCは悪くない選択肢です。
逆に、重たい画像や動画の編集、重たい3Dゲームはほぼ無理なので、そうした用途を想定しているならミニPCはやめとけという結論になります。
まとめ
ミニPCは良くも悪くも人を選ぶタイプの製品です。
まして、大手メーカーが積極的に販売していないというのも不安要素かもしれません。
しかし、ミニPCはノートPCと比べてもディスプレイやキーボードがなく、タワー型や一体型のデスクトップパソコンと比べると移動しやすい特徴があります。
いわば、ノートPCと一般的なデスクトップパソコンのいいとこ取りの製品なので、上手にメリットを活かせば、非常に使いやすいPCになり得るでしょう。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。