皆さんはせっかくMacのOSをアップデートしたのに、使いにくくてアップデートしないほうがいいと感じたことはありませんか?実はこの様に感じているユーザーは多く、この記事ではダウングレードしたほうがいいのかを詳しく調べた結果を紹介しています。
ダウングレードするとセキュリティ関連など諸問題が気になる人も多いかと思うので、メリットとデメリットも交えてわかりやすく説明しています。
MacOSアップグレードの必要性について
もし仕事でMacOSを使っているなら、アップデートはしないほうがいいでしょう。理由はMacOSの場合Windowsと比較して出力ファイルに互換性のあるアプリケーションが少ないからです。したがって、仮にMacOSをアップデートしたことで使っているアプリケーションが動かなくなったら、仕事にも影響がでるのでアップデートはすぐにしないほうがいいでしょう。
特にMacOSの32ビットアプリを使っている人は要注意で、2019年以降のバージョンのMacOSでは32ビットアプリが動かなくなっています。
使っているアプリのビット数を調べる方法とは
使っているアプリが32ビットアプリか分からない人は、アプリケーションからシステム情報のメニューを開き、アプリケーションのタブを開いてください。すると右のメニューにアプリケーション一覧が表示されるので、該当のアプリケーションを選択し、下のメニューに表示されている64ビットの部分が「はい」になっているのを確認してください。もし「いいえ」になっている場合は32ビットアプリなので、64ビットのMacOSにアップデートしないほうがいいです。
64ビットのMacOSで32ビットアプリを動かす方法はあるの?
64ビットのMacOSで32ビットアプリを動かしたいときは、ParallelsDesktopというアプリがおすすめです。ParallelsDesktopとは疑似的に32ビットMacOSの環境をアプリで作り、その中で32ビットアプリを動かす仕組みになっています。もっと簡単に説明すると、最新の家庭用ゲーム機でオンライン接続し、昔のゲームをダウンロードして遊ぶような仕組みと言えば分かりやすいかもしれません。この仕組みを仮想化ソフトウェアと呼び、Windowsのパソコンにも搭載されています。
ただし、ParallelsDesktopが公式に開発しているアプリではないため、動かない可能性もあります。また、継続して使うには月額プランに加入する必要があるため、32ビットアプリを使っている人はMacOSをアップデートしないほうがいいです。
MacOSアップデートとシステム不具合発生の歴史
MacOSは過去にアップデートしたことで、ハードウェアの不具合が発生したことがあります。特に2021年1月頃のMacOS11のアップデートによって発生した不具合は、過充電でMacbookが故障するほどのものでした。現在はアップデートにより不具合は解消されていますが、中にはMacOS12特定のアプリがインストールできなかったり、起動できなくなったりする不具合もありました。この不具合では一部のパソコンでキーボードが動かないなどのハード的なトラブルにも発展してしましたが、画面の適当な場所をクリックするなどの対策が考案され、2025年現在は解消されています。
この様にMacOSのアップデートによってパソコンが壊れる可能性も考慮するなら、アップデートはしないほうがいいです。
MacOS13以降に発生した不具合とは
以下の表はMacOS13以降に発生した代表的な不具合の一覧表です。もしこの中で自分にとって致命的な不具合がある人は、この先も再発するリスクも考えてMacOSのアップデートはしないほうがいいでしょう。特にMacOS26は2025年10月現在でも不具合が発生しており、一部のユーザーからはフリーズの頻度が高いと酷評されているので、アップデートはしないほうがいいです。
MacOSのバージョン | 不具合の詳細 |
MacOS13 | 一部のファイルが開けなくなる ファイルが共有できなくなる 負荷をかけていないのにフリーズする |
MacOS14 | USBハブが使用不可能になる JAVAがクラッシュして関連アプリが起動できなくなる |
MacOS15 | SNSアプリが起動できなくなる リンゴループが発生してアップデートができない |
MacOS26 | 突然フリーズする パソコンが異常に発熱する |
メジャーパッチはすぐにアップデートしないほうがいい理由
MacOSのメジャーパッチをすぐにアップデートしないほうがいい理由は、ネット回線が混んでアップデートエラーが出る可能性が極めて高いからです。これはAppleのサーバーが混雑しているために起きる現象なので自分で解決する方法はなく、アップデート中は端末が重くなるため、作業したくてもできない可能性が出てきます。したがって、メジャーパッチのアップデートはしばらく待ってから行ったほうがいいでしょう。
ちなみに過去のメジャーパッチは毎年秋に行われており、2025年も秋頃に行われる可能性が高いです。なので、12月以降にメジャーパッチに不具合がないかを確認した上でアップデートするくらいの気構えがいいかもしれませんね。
アップデートの不具合を解決するにはダウングレードが一番良い訳とは
アップデートで発生する不具合の中には、特定のアプリとの兼ね合いが原因になっていることもあるため、ダウングレードして一度パソコンの状態をリセットするのが一番効果的です。ダウングレードとは、MacOSのバージョンを前のバージョンに戻す作業のことで、ストレージドライブを一度初期化するためデータが全て削除されます。しかし、初期化することで不具合の原因になっているアプリのデータも削除されるため、正常に動く可能性が高くなります。
こういった不具合を解決しようとするときは、なかなか解決の糸口が見つからずパソコンに当たり散らしたくなる人もいるかと思います。しかしダウングレードならすぐにできるので、もしパソコンが使えなくて困っているときは試してみてください。
まとめ
MacOSをアップデートすると、いろんな不具合が発生する可能性があるため、仕事で使っている人はアップデートしないほうがいいです。不具合の中には特定のアプリのみ動かなくなるものや、パソコンが物理的に故障してしまうものまで含まれているので、アップデートが原因で長期間パソコンが使えなくなる場合があります。
また、32ビットのアプリを使っている人は要注意で、64ビットのOSにアップデートすると、高い確率で既存のアプリが動かなくなります。解決方法もありますが、確実に動かせる方法はないので、アップデートはしないほうがいいでしょう。