レノボ(Lenovo)のノートパソコンなどを買おうとすると、かなりの確率で「レノボはやめとけ」とか、「レノボは買ってはいけない」などの評判にぶち当たります。
そうなると、レノボのパソコンを買ってもいいものか余計に悩んでしまいます。
そこで今回の記事では、レノボはやめとけと言われるのは本当なのかや悪い評判が立ってしまう理由などについて、レノボのノートパソコンを使用している私の立場も織り交ぜながら徹底考察したいと思います。
レノボはやめとけと言われる理由
レノボはやめとけと言われる理由はいくつかありますが、大まかに言うと以下のような感じだと思います。
レノボはSuperfish事件があったから個人情報を抜かれる
レノボのパソコンを買うのを躊躇してしまう大きな理由が、個人情報を抜かれるからではないでしょうか。
というのも、レノボは過去にSuperfishというアドウェアに近いプリインストールソフトが仕込まれていたという事件を過去に起こしているからです。
このSuperfishというのは、簡単に言うと広告表示ツールなのですが、これにセキュリティ的に問題がありました。
このSuperfishは2014年9月から2015年2月発売されたノートパソコン(現在は搭載されていません)にプリインストールされていました。
詳しい仕組みについてはここでは解説しませんが、簡単に言うと、このソフトがインストールされていると、個人情報を抜かれ放題になってしまうという事です。
レノボはこれに対して、製品の回収などはせず自分でSuperfishを削除してくれという、ユーザー任せの対応をして、この対応の悪さでさらに火に油を注ぐ結果になりました。
現在はそうしたソフトはインストールされていないものの、こうしたレノボの対応から、一部では「レノボが仕込んだバックドアでは」という声もありました。
そうした影響から、レノボの評判もだだ下がりになりました。
レノボは中国系の企業だから信用できない
Superfish事件だけでも一般ユーザーが警戒するには充分でしたが、さらにユーザーが不安になるのがレノボが中国系の企業だからという事も大きいと思います。
確かにレノボは、別名聯想集団と言われ、本社も北京に置いており、典型的な中国企業です。
中国系の企業だから一概に信用できないというのは、警戒しすぎとも思いますが、個人情報を扱うようなパソコンであれば不安になるとも無理ないと思います。
加えて言えば、中国系の企業という事はいわゆる東側諸国の企業となり、西側のアメリカなどでは、国防総省がレノボのパソコンを使用禁止にした経緯があります。
しかし、一般レベルではレノボはIBM(アメリカのIT企業でPCとサーバー部門をレノボに売却)のパソコン部門を買収した事もあって意外に利用者は多いです。
レノボは安すぎて逆に心配になる
この不安ももっともだとは思いますが、安かろう悪かろうというのは少し偏見ではあると思います。
確かに、安いと不安になる心理は理解出来ますが、この記事を書いているレノボのノートパソコン(ThinkPad)を使っている限りだと、まったくそんな事はありません。
むしろ、ThinkPadに関して言えば、頑丈で壊れにくいという評価を得ている事は以下の動画を見ても明らかです
当然、メーカー側が作った動画なので多少盛っている可能性はあるにしろ、言われている程レノボパソコンが壊れやすいという事ではないです。
ちなみに、ThinkPadを日本で製造・販売NECPC米沢事業場(NECはパソコン部門をレノボと事業統合してます)にある工場です。
キーボード配列がやや特殊
これは、レノボに限った事ではありませんが、海外のメーカーのノートパソコンは英字配列のキーボードを無理やり日本語版のキーボードにしているせいか、若干独特なキーボード配列になっている事が多いです。
これは、日本語版に合わせてキーボード配列を作り直すには、設計の手間やコストも掛かるからだと思います。
とはいえ、慣れてしまえばそこまで気にする程ではありません。
どうしても、気になるならデスクなどでは外付けキーボードを使うという手もあります。
レノボの評判はどうなのか
検索で「レノボ やめとけ」とか「レノボ買ってはいけない」といったネガティブワードが大量ヒットします。
なので、ここはX(旧ツイッター)のツイートもいくつか紹介します。
このように賛否両論ではあるのですが、ざっとX(旧ツイッター)を見てみると、肯定的な意見3、中立2、否定的な意見5といった感じでした。
本当は凄いレノボのパソコン
ここまでレノボのパソコンはやめとけという話をしましたが、ここからはレノボのパソコンの良いところを取り上げてみたいと思います。
レノボのパソコンの良い点は主に以下の通りです。
レノボは世界シェア第1位
実はレノボは世界シェアが第1位でシェアは1830万台(22.7%)、で国内でも20%前後のシェアで第1位です。
このデータは2022年の物ですが、現在でも順位は変わっていません。
つまり、世界的に超が付くほど大手のパソコンメーカーであるという事で、そんな大手のパソコンメーカーを中国系の企業だからという理由だけで、敬遠するのは筋違いかなと個人的には思います。
ちなみに、レノボは日本のパソコン大手のNECと富士通のパソコン事業を傘下(NECと富士通のブランドは維持されています)に置いています。
なので、望むと望まざると日本でパソコンを買おうとすると、レノボ系のパソコンを買うことになる、可能性は高いです。
見た目に反して頑丈
先程もチラッと触れましたが、レノボのパソコンは見た目に反して頑丈だったりします。
特にノートパソコンのThinkPadは落下や水濡れにも強く、ビジネスマンの間では人気があります。
一般向けのノートパソコン等でも、言われている程壊れやすいという事は無く、安かろう悪かろうというのは、「レノボやめとけ」というイメージに引っ張られ過ぎだと思います。
とにかくコストパフォーマンスが良い
レノボはとにかくコストパフォーマンスが良いです。
これは、シェアは第1位だからこそ出来る、薄利多売のビジネスモデルです。
当然たくさん販売すれば、それだけ不良品も増える可能性はありますが、その分ユーザーはコスパの良いノートパソコンが手に入ります。
実際、価格ドットコムの売れ筋ランキングを見ても、1位にレノボノートパソコンがランクインしています。
なので、とにかく安いノートパソコンが欲しい場合には、レノボを検討してみても良いと思います。
まとめ:レノボはやめとけは真実か?
レノボの場合、レノボやめとけとか買ってはいけないと言うのが目立つのは事実ですが、必ずしも、それが自分にとって正しいとは限りません。
身も蓋もないですが、自分が納得出来るのであればレノボのパソコンは充分に選択肢になり得ますし、実際私は現在のThinkPadの品質には満足しています。
あなたも、あまりネットの情報に右往左往する事なく、自分の納得出来るポイントをレノボが満たしているので、あればレノボやめとけといった声に惑わされずに、レノボのパソコンを買っても良いと思います。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。