皆さんは画像ファイルを管理していて、拡張子にJPGと書かれた画像ファイルの他にJPEGと書かれたファイルを見かけたことがありませんか?しかし、同じような文字列なので同じようにジェイペグと発音し、特にその違いを気にする人も少なからずいるはずです。そこでこの記事では、JPGとJPEGの違いについて紹介すると共に、どのような使い分けをすると便利なのか、またどうやってファイルを変更するのかも合わせて紹介しています。
JPGとJPEGの違いを理解してみよう
JPGとJPEGに大きな違いはありません。拡張子が違うだけでジェイペグ画像としての機能も同じなので、自分が覚えやすいほうの拡張子を使うことをおすすめします。
なぜJPGとJPEGが存在するの?
JPGとJPEGが存在する理由は、昔と今では拡張子の容量に違いがあるからです。今では1つのファイルに1TB以上の容量があることも珍しくないですが、パソコンが日本に普及した直後は、ファイルの1Byteの容量さえ保存するのが難しかった時代でした。
そのため、拡張子に使える文字数にも制限を加えていたため、JPGとなったのです。しかし、時代と共にパソコンも進化し、今ではほぼ容量無制限でメモリーやストレージを使えるようになったため、JPEGという拡張子も使えるようになっています。
そもそもファイル名の後ろに付くJPGやJPEGで何?
ファイル名の後に付くJPGやJPEGとは、拡張子というものでパソコンのOSがファイル内容を識別するためのものです。また、拡張子はアプリケーションと関連付けされているため、例えばテキストファイルを開こうとすればメモ帳が起動しますし、JPEGの画像ファイルを開こうとすればパソコンにインストールされている画像閲覧ソフトが起動するようになっています。
拡張子を変更する方法
OSによってはデフォルトの設定でファイルの拡張子が表示されていない場合があるため、拡張子を変更するにはまずは拡張子を表示させる設定にしましょう。やり方は、エクスプローラーの表示メニューからファイル名拡張子のチェックボックスをオンにします。拡張子が表示できたら、ドットの次に表示されているJPEGやJPGの部分を変更しファイルタイプに違いを持たせてみましょう。
ただし、アプリケーションによっては一部の拡張子をサポートしていないことも多いです。したがって、テキストファイルの拡張子をJPEGにしたからといって、そのファイルが画像閲覧ソフトで開けるわけではありません。画像閲覧ソフトで開くには、テキストファイルを読み込める画像編集ソフトで一度読み込み、ソフトのエクスポート機能でJPEGファイルに変換する必要があります。
拡張子を変更するだけで別のソフトでも開ける事例
拡張子を変更して別のソフトで開いてもエラーの出ない事例は、JPGをJPEGにしたりJPEGをJPGにしたりする事例です。拡張子を変えてもファイルの中身が変えられているわけではないため、エラーは出ません。
この他にもテキスト自体に命令文の意味が含まれているファイルは、拡張子を変更するだけでファイルのタイプを変更できます。代表的な例だとサーバーで使うことのあるSQLやインターネットで使うHTMLやCSSなどが該当します。また、テキストファイルの拡張子をbatに変更すると、コマンドプロントで実行できる命令文に変換できるので、コマンドプロントのインタフェースが使いにくい人は最初にテキストファイルで内容を変更してみましょう。
画像ファイルの拡張子って何種類くらいあるの?
ジェイペグ画像と同じくインターネット上で公開できる拡張子を持つファイルは、ジェイペグを含め以下の3種類のみです。それぞれ用途や圧縮率が違うので、以下の表でおさらいしてみましょう。
拡張子 | ファイルの特徴 |
png | ロゴやイラストに使われる画像ファイルで、可逆圧縮方式を採用しており、繰り返し保存による画像劣化を防ぐことが可能です。 |
gif | アニメーションにも使われる画像ファイルですが、256色以下の配色をしているファイルにしか使うことができません。 |
jpegまたはjpg | 圧縮率を高くできる画像ファイルで、限られた容量で画像ファイルを使いたいときに便利なファイル形式です。 |
この他にも画像編集ソフト独自の拡張子が存在しますが、画素数が多くインターネットにアップロードするには不向きなタイプなこともあります。そのため、インターネット上で画像を取り扱うことの多い人は、以上の3種類の拡張子を覚えるだけで対応できます。
ちなみにJPEGもJPGもファイル内容に違いはありませんが、保存する度に画質が劣化していくところがpngやgifファイルと大きく違います。そのためファイルを受け渡すときは、ジェイペグに保存する前の編集ファイルを渡した方が画像の劣化を最小限に抑えられます。
まとめ
ジェイペグファイルはjpgもjpegも拡張子以外に違いはありません。ただし、画像ファイルは不用意に拡張子を変えると編集ソフトや閲覧ソフトで開けなくなる可能性があります。そのため、画像ファイルを別の拡張子にしたいときは、一度画像編集ソフトでエクスポートしてから保存したほうがいいでしょう。なお、ジェイペグファイルは保存する度に画質が劣化してしまうので、編集前のファイルを保存するなどして画質劣化を防ぐ工夫が必要です。