後悔しないグラボの選び方-購入をする前に知っておくべきの6つのこと

 一口にグラボといってもピンからキリまであります。価格も1万円台~20万円超えなど下手なパソコン一台買っても余裕でお釣りが来る程の物もあります。

そこで今回の記事では、グラボの選び方をパソコン初心者の人にもなるべくわかりやすく解説します。

今回の記事では以下の事がわかります
  • 後悔しない数あるグラボの選び方
  • グラボを買う前に知っておくべき知識
目次

1. グラフィックボードの基礎知識

そもそもグラボとは

グラボとはグラフィックボードの略で、通常はGPU(Graphics Processing Unit)とも呼ばれ、パソコンゲームなどで画像やビデオや動画の処理を担当する重要なパーツです。

最近では画像生成AIの機械学習などでも、重要な役割を果たしています。

これらの処理は、テキスト処理やウェブブラウジングなどの基本的なタスクとは異なり、高度な3Dグラフィックスやビデオゲームの描写を可能にします。

3Dグラフィックの処理能力・描写能力

グラボの処理能力と描写能力は、3Dグラフィックスの品質と性能に大きな影響を与えます。

処理能力に関する指標

GPUの処理能力に関する指標としてFLOPS(Floating Point Operations Per Second)という指標があります。

これは、1秒間に何回浮動小数点演算を何回出来るかという指標です。これが高ければ高いほど高性能と言えます。

ハイエンドモデルのGPUは、数百から数千GFLOPSの処理能力を持つことが一般的です。これにより、複雑な3Dモデルやリアルタイムのエフェクトを滑らかに描写できます。

求められる描写能力

描写能力は、GPUが画像を生成し表示する速度や品質を示します。

主要な指標には、ピクセル単位での処理能力やメモリ帯域幅が含まれます。

高いピクセル処理能力は、高解像度のテクスチャを処理し、動画などをなめらかに表示します。

つまり重たいゲームの画面がヌルヌル動いて快適という訳です。

メモリ帯域幅は、データの高速な読み取りと書き込みを可能にし、大規模な3Dモデルやテクスチャの読み込みをスムーズに行います。

ハイエンドモデル

ハイエンドモデルのGPUは、そのモンスターな性能により、要求の厳しいプロのユーザーや重たいパソコンゲームや生成AIを頻繁に利用する人に需要があります。以下は、ハイエンドモデルが備える特長です。

  • ハイエンドモデルのGPUは、圧倒的な処理能力と描写能力を提供し、最高の3Dグラフィックスとビデオ処理体験を実現します。
  • 求められる能力
    • 高い処理能力: ハイエンドGPUは、最新のアーキテクチャと数千のCUDAコアを搭載しており、複雑な計算を高速に処理できます。これは、ビデオ編集、3Dモデリング、および最新のゲームでの優れたパフォーマンスを実現します。
    • 優れた描写能力: 高帯域幅のメモリと高速なピクセル処理により、ハイエンドGPUは高解像度のゲームやVRアプリケーションを滑らかに描写します。これは、臨場感のある視覚体験を提供します。
    • リアルタイムレイトレーシング: 多くのハイエンドモデルは、リアルタイムレイトレーシングをサポートし、光の反射や陰影などのリアルな効果を追加できます。
  • 実際の製品だと
    • NVIDIAのGeForce RTX 30シリーズやAMDのRadeon RX 6000シリーズなどのハイエンドモデルは、3Dゲームの最新タイトルで高解像度や高設定で滑らかなフレームレートを実現しています。
    • プロのビデオ編集者や3Dアーティストは、ハイエンドGPUを使用して、複雑なプロジェクトを効率的に処理し、高品質な作品を素早くかつ快適に提供出来ます。

2. グラボの選び方

グラボを選ぶ際に考える事はいくつかありますが、大きく分けると以下の通りです。

プレイするゲームタイトル・ソフトで選ぶ
  • ゲームタイトルに応じてグラボを選ぶ必要があります。要求されるグラフィックス性能はゲームによって異なるため、公式サイト等に掲載されている推奨スペックを参考に目標のゲームをスムーズに実行できるグラボを選びましょう。
  • 例えば、最新の3Dゲームは高解像度のテクスチャやリアルタイムレイトレーシングを必要とすることが多いため、高性能なGPUが必要です。逆に、軽いゲームや2Dゲームは低スペックのGPUでも快適にプレイできます。
メーカーやシリーズで選ぶ
  • 信頼性の高いメーカーを選ぶのも大事な事です。グラボは決して安いパーツでは無いので、知名度があまり高く無いようなメーカーは避けた方が無難です。
  • ASUS・MSI・GIGABYTE · ZOTAC · ELSAなどのメーカーは評判も高く、GPUは品質とサポートの信頼性が高いです。また、特定のシリーズやモデルが特定の用途に適していることがあります。メーカーのウェブサイトやユーザーレビューをチェックし、信頼性の高い製品を選びましょう。
PCケースのサイズで選ぶ
  • PCケースのサイズに応じて、適切なサイズのグラボを選びましょう。大型のグラボは、コンパクトなケースに収めるのが難しかったり、収まったとしても排熱効率が悪くなってグラボ本来の性能を発揮出来ない事もあり得ます
  • 小さいケース向けに設計されたグラボは、小さいケースでグラボを使いたい時に選択肢になり得ます。逆に、大型ケースは大型グラボを収納できますが、小型ケースではそれが難しいことがあります。
電源ユニットの容量で選ぶ
  • グラボの選択に際して、PCの電源ユニット(PSU)の容量を考慮しましょう。高性能なグラボは平気で電気を爆食いします。
  • グラボは大量の電力を消費し、PSUがそれを供給するします。従って電源容量をオーバーする場合より大きな容量の電源ユニットが必要です。
  • 例えば、一部の高性能GPUは750W以上のPSUを要求することがあります。PSU容量が不足すると、安定した動作ができないだけではなく、いきなり電源が落ちるといった悲劇も起きます。
  • もちろんグラボだけではなくCPUも電力を消費するので、ヘビーゲーマーや動画編集、ゲームの実況配信をするようなハイエンドゲーミングパソコンともなると、トータルで1000Wを越える事になります。
推奨GPUよりも性能が良いグラボを選ぶ
  • 推奨GPUよりも性能が優れたモデルを選ぶことは、将来のゲームやアプリケーションの対応を考える上で有用です。性能に余裕を持たせる事で、長期的な利用価値を高められます。
  • 将来のゲームやソフトは今よりも要求スペックが高くなるのは確実です。それに引っ張られるようにグラボも性能が飛躍的にアップしています。
  • そのため、推奨GPUよりも性能が優れたモデルを選ぶことで、将来的にも安心してパソコンを使い続けられます
価格が高ければ良いのか

一見すると高いグラボを買えばそれでまるっと解決と思いがちですが、値段が高ければ高いほど良いという訳ではありません。

確かに性能面では値段が高ければ高いほど優秀といえますが、そもそもグラボをそんなに頻繁に使わないのであれば高いグラボを積んでいても宝の持ち腐れとなる可能性が大です。

なので、グラボを選ぶ時は自分のメイン用途を考えた上で、選ぶ必要があります。

そんなにゲームをしないのであれば1万円前後のグラボでも充分でしょう。逆にFF15のような重たいゲームを頻繁にする場合は最低でも3万円~5万円前後のミドルクラスのグラボは最低でも必要です。

まとめ

グラボの選択には慎重な検討が必要です。

ゲームの要求スペック、信頼性の高いメーカー、PCケースのサイズ、電源ユニットの容量、将来のアップグレードを考慮して、最適なグラボを選びましょう。

グラボの選び方に関するよくある質問(Q&A)

Q1: グラフィックボードの選択において、どの要因が最も重要ですか?

A1: グラボを選ぶ際、ゲームタイトルやソフトに応じた性能要件を最優先すべきです。選択肢は多様で、ゲームの要求スペックに合致したGPUを選ぶことが、滑らかなゲームプレイが可能になります。

Q2: メーカーで選ぶべきですか、それとも価格で選ぶべきですか?

A2: メーカーうんぬんというよりも、製品の性能や信頼性に焦点を当てることが大切です。

主要メーカーは信頼性が高く、ハズレを掴まされる可能性は低いです。もし予算が許すのなら、信頼できるメーカーが良いでしょう。

Q3: 電源ユニットの容量を確認する必要はありますか?

A3: はい、電源ユニット(PSU)の容量を確認することは重要です。グラボは電力を消費するため、適切なPSU容量を選ぶことが安定した動作のために必要です。GPUメーカーの推奨電源容量を参考にしましょう。

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