グラボは重たいゲームをする上では絶対に欠かせないのですが、重たいゲームをプレイできる描画力の高いグラボ程、物理的に重くなってしまうのが玉に瑕です。
そこで、グラボを支える支え棒的な物で、支えてあげれば良いのではと思いますが、この支え棒は本当に要るのか、いらないのかはなかなかに悩みどころです。
というわけで、今回の記事では物理的に重たいグラボに支えは本当に必要なのかを考えてみたいと思います。
グラボの支えはいらない?
物理的に重たいグラボといっても、基準がわかりにくいと思うので、ここではRTX3080を基準に紹介します。
アマゾンで10万円前後で販売されている、3年前(2021年)に日の目をみたこのRTX3080は、製造メーカーによって異なりますが軽くて1.37Kg、重くて1.7Kgとなっており、電源ユニットや光学ドライブを除けばかなり重い部類のパーツになるでしょう。
重たいRTX3080の取り付けにグラボの支えは必要か
結論から言うと、あった方が精神衛生上良いです。
マザーボードの種類によって異なりますが、安いマザーボードだとグラボを繋ぐPCIスロットに直にグラボの重さが掛かります。
すると、グラボの重みでPCIスロットごともげるなんて事もあり得ます。
3万円以上するゲーミングマザーボードであれば、PCIスロットに補強パーツが付いている場合がほとんで、補強パーツがあれば支えはいらないと言えます。
自作PCにおけるグラボの支えの必要性
このように、グラボに支えが要るかどうかは、マザーボードに補強パーツがあるか無いかによって異なります。
前述のように、3万円以上するゲーミング系マザーボードであれば、PCIスロットに補強パーツが付いているはずなので、支えはデュアルグラボにでもしない限りは不要です。
逆に廉価なマザーボードだと、PCIスロット補強パーツはまず無いので、何らかの支えは必要です。
RTX3080の例で言うと、比較的全長が長いグラボとなっており、グラボがしなって垂れ下がり、傾いてしまいます。
そうなると、PCIが耐えきれずにもげてしまうという事も容易に想像が付きます。
支えがある事によるメリットとデメリット
グラボに支えがあれば、精神衛生上良いと書きましたが、もちろん支えがある事によるメリットとデメリットも当然あります。
グラボに支えがある事のメリット
グラボに支えがあることのメリットは以下の通りです。
- 高価なパーツをぶっ壊さすリスクが減る
- 精神衛生上的に良い
グラボに支えがあるメリットは何と言っても、高価なグラボやマザーボードを壊すリスクが格段に減るという事です。
先程紹介した、RTX3080の場合で言えば、10万円前後しますし、マザーボードも数万円はするので、2つ合わせて軽く15万円前後くらいはします。
それが、グラボの重みで壊れたとなったら、顔面蒼白状態になってしまいます。
精神衛生上的にも、いつPCIスロットがいつもげるかビクビクしながらゲームをするのは、ゲームに集中できなくなってしまいます。
グラボに支えがあるデメリット
グラボに支えがあるデメリットとしては、配線などの取り回しが複雑になって少々手間になってしまうといった所でしょう。
グラボやマザーボードを壊すリスクに比べれば、デメリットはほとんど無いと思います。
グラボの支えとして使える物
グラボの支えとして使える物としては、いくつかありますが、代表的な物としては以下のような物です。
- 100均や弁当などに付いてる割り箸を折って使う
- 結束バンドで留める
- VGAサポートを使う
100均の割り箸で代用は可能か?
この100均で売ってたり、弁当などに付いてる割り箸を折って利用する方法が、一番安価かつ手軽です。
グラボの下から割り箸で支えるだけのシンプルな物です。
長さを切ったり、折ったりして調節する必要もあるかもしれませんが、万が一割り箸が駄目になっても、すぐに代わりの割り箸で代替出来るのもメリットです。
ただし、割り箸が折れてグラボやマザーボードを壊すリスクもある点には注意です。
結束バンドで留めてみる
割り箸以外ですぐに手に入る物で代替するのであれば、結束バンドで留めるもしくは引っ張るという方法もあります。
ただし、この方法の場合、PCケースに引っ掛ける所が無いとどうしようも無いので、使える場合と使えない場合がある点には注意です。
アマゾンなどで売っている長尾製作所などのVGAサポート
結局このVGAサポートを使うという方法が一番安定します。
メジャーな製品として長尾製作所のVGAサポートステイLマグネット式 SS-NVGASTAY-Lという製品があります。
これは磁石でガッチリ固定する仕組みなので、安定感が違います。
ちなみに、お値段は1672円です。
これを高いと見るか安いと見るかは意見が分かれる所ですが、15万円前後するグラボやマザーボードがぶっ壊れるリスクから守ってくれると考えれば、1600円ちょっとのお値段は安い物でしょう。
4000円くらいする、LEDライトバーで光るシャレオツな物もありますが、特別見た目に拘らないのであれば、長尾製作所の奴で充分でしょう。
最終手段はPCケースごと横向きにする
ここまで、散々グラボに支えがいらないのかという記事を書いてきてなんですが、最終手段としてはPCケースごと横向きにすれば支え棒はいらないという事になってしまいます。
ただし、PCケースを横向きにしてしまうと、その分場所を取るのでその点には注意が必要ですし、何より横向きにするとなんだかカッコ悪い気もします。
まとめ
グラボに支えがいらないのか要るのかというのは、使っているグラボの重量やマザーボードのPCIスロットスロットの強度や補強パーツの有無によって違ってきます。
自分が使っているグラボやマザーボードやPCケースの広さなども考慮して、支え棒を使うか使わないかを決めると良いと思います。
個人的には、あった方が精神衛生的にも良いと思います。
デザインも拘らなければ、2000円もせずに手に入るので、下手にケチらずにVGAサポートを使った方が良いでしょう。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。