最近Gmail界隈で、◯年分(年数の所は変動あり)の履歴にアクセスできなくなるって、メールが来るという報告がX(旧ツイッター)などのSNSで話題になっています。
中には詐欺なのかという情報も飛び交っています。そこで今回は、私のわかる範囲で今回の現象の理由や本当に履歴にアクセスできなくなるのかについて解説します。
Gmailから履歴にアクセス出来ない旨のメールは詐欺か?
この記事にたどり着いたという事は、Gmailから来たメールが詐欺ではないかと思っているかと思います。
ヤフー知恵袋でも以下のような質問がありました。
やはり不正や詐欺を疑いたくなってしまうのでしょうね。
結論からいうと、詐欺の可能性が高いですが、Googleアカウントそのものをあまり使っていない人の場合はこのようなメールがくる可能性もゼロではありません。
というのも、2023年5月16日(現地時間)に2年以上使われていないもしくは、作ってもほとんど利用されていないアカウントを削除するというアナウンスをしています。
この削除対象は、Gmailやその他Googleドライブに保存されている写真や動画なども対象です。ちなみに削除を防ぐには、Googleアカウントにログインして何らかのサービス(検索など)を利用すれば良いです。
もし、2年以上Googleのサービスを使っていないか、ログインせずに使っている場合はこのようなメールが来る可能性もあります。
ただ、多くの人がそうであるように(私もそのうちの一人)、よほどネットを使わないという人意外は、Googleのサービスを使わないもしくはログインせずに使うという事はほぼ無いと思われるので、このようなメールが来た場合は詐欺や不正を疑うべきです。
履歴にアクセスできなくなるという通知が来た時の対処法
履歴にアクセスできなくなるという通知が来た時の対処法はGoogleが公式で案内しています。
赤線のアンダーラインを見てもらえばわかる通り、Googleがユーザーに了承無く、個人情報をメールやリンクで確認する事は無いとハッキリ明記されています。
また、このようなメールや通知が詐欺である事も言及しています。
このページにはこのようなメールや通知が来た場合の対処法も明記されているのでまとめると
- メールのメッセージ ヘッダーの「From」アドレスと「Return-Path」に「@google.com」が含まれている
- メール内のリンクの URL に「google.com」が含まれている
- アカウントを保護する
- 不審なメール、電話、ウェブページについて報告する
この4つの中で特に重要なのが、上の2つです。
Googleからのメールなのに、メールのアドレスに@google.comが含まれていないのに、が含まれていないとか、リンクにgoogle.comが含まれていないメールはまず詐欺を思っていいです。
下の2つについては、アカウントが不正利用されるのを防ぐ為に、スマホを使って二段階認証にしたり、パスワードを複雑なものに変えたりするなどの対策は事前に実施しておく必要はあります。
また、このようなメールに遭遇しないのが良いですが、もし遭遇し余裕があるならGoogleの公式通報フォームに報告をする事をおすすめします。
なぜこのようなメールが来るのか?
なんでこんなメールを不特定多数に送りつけんだよと思うかもしれませんが、詐欺をはたらくような連中はあの手この手で個人情報を盗もうと必死です。
なので、今回Google公式が2年以上放置しているアカウントを削除するというアナウンスを利用して、フィッシング詐欺メールを送り付けてくる訳です。
こうした手法は、配送会社の未配送がありますメールとか、Amazonとかの大手サイトや金融機関を装いアカウントが停止になると煽って個人情報を抜き取る手法と同義です。
このような個人情報を抜き取られる被害に遭わない為には、自分に見に覚えがないメールは無視、かすかに思い当たる節がある場合は発信元のアドレスや、リンク先のURLを見ると公式のアドレスでは無かったり、公式のアドレスとは似ても似つかないURLになっている場合は要注意です。
Gmailは何年前まで見れて何年残る?
何年前まで遡って見れてるのかについては、Gmailは基本的にはメールや添付ファイルの保存期間は決めていません。
受信フォルダや送信済フォルダに入っているメールはGoogleがサービスを停止しない限りは、半永久的に残り続けるようになっています。
ただし、前述の通りアカウントが長期間使用されない場合、Googleはアカウントを削除することがあります。定期的にアカウントにログインすることは古いメールを閲覧するためにも必要な事なのです。
ちなみに、Gmailで1年以上前のメールを検索する方法は、「older_than: (年数)」を検索欄に入力することで、指定した年数より前のメールを検索することができます。例えば、「older_than:2y」なら2年以上前のメールを、「older_than:3y」なら3年以上前のメールから検索することができます。
まとめ
何故、gmailから履歴にアクセスできなくなるという通知が届くのかについて解説しました。
いくつか対策法を紹介しましたが、結局一番大事なのは見に覚えがないメールは安易に開封しない、怪しいリンクはクリックしない、個人情報をほいほいと第三者に渡さないといった心がけです。
とは言っても、現代のネット社会で完全に個人情報流出から逃れるのは不可能なので、その辺はある程度覚悟して生きていくしか無いのかなと個人的には思っています。