AIにおいては日本よりも海外の企業の技術力が進んでいることが多く、その代表例ともいえるのがD-IDというツールです。そこでこの記事では巷で評判になっているD-IDの仕様を含めた使い方を紹介しています。AI技術に詳しくない人にも分かりやすく紹介しているので、特に動画コンテンツを作りたいと考えている人にはおすすめです。
D-IDとはどんな技術なのか簡単解説
D-IDとは簡単に解説すると、海外版のゆっくり解説動画の作成ツールです。ゆっくり解説動画と違うところは、画像からAIが自然な表情を作りだして動画を作成してくれるところです。月額700円の費用が必要ですが、AIによる動画作成能力が非常に高く、3Dモデルも動かすことができます。
最もよく利用されているのは人物画像を取り込んでそれを音声に合わせて動かして、解説動画を作る方法です。したがって、著作権関連の法律を守る必要がありますが、自分の好きな著名人の写真を取り込んでそれを喋らせることができます。
D-IDの基本的な使い方と便利な編集機能とは
D-IDとはAIアバターの選択とアバターに話させる内容を決めるだけで、動画作成が可能になるツールです。そのため、AIを使うのに難しい技術は一切必要なく、以下に紹介する手順で解説動画を作成してYoutubeに動画投稿をするといったことも可能です。
使い方 | 主な機能 |
D-IDの公式サイトにアクセスする | n/a |
画面中のはじめると書かれたオレンジのバナーをクリックする | n/a |
画面上部にあるメニューから作りたい動画に合わせたものを選ぶ | n/a |
AIアバターを決定する | 作りたい動画のジャンルに合わせたAIを選ぶことが可能 |
AIに話してもらう内容を決定する | テキストボックスに話してもらいたい内容を入力する |
AIが使う言語を選択する | 日本語を含め100以上の言語に対応可能 |
AIの声色を選択する | 男性や女性だけでなく年齢などのジェンダーでも選択可能 |
D-IDの人気機能について
D-IDとはアバターを使った動画作成機能が人気のツールです。というのも実はアバターを使った動画を作成する場合、口を動かすだけで複数の画像が必要です。少ない画像でも作成することはできますが、少ないと口の可動域が少なくなったりして、動画に静止画の顔を入れているのと同じになってしまいます。
しかしD-IDはそれらの準備段階を全て自動でやってくれるため、簡単にアバターを動かしながら解説動画を作ることが可能です。特に用意されているAIアバターのプリセットが便利で、有料プランに加入するとさらに沢山のプリセットが使えるようになります。
D-IDの利用料金について
D-IDとは無料で使えるアバター動画の作成ツールですが、有料プランに加入するとさらに便利な機能を使うことが可能です。各料金プランの値段と主な機能は以下の表をご覧ください。なお、無料プランでは音声を動画に組み込むことができないので、音声を入れて本格的に動画を作るには有料プランへの加入が必要です。
プラン名 | 値段 | 主な機能 |
リトルプラン | 無料 | 簡単な動画作成 |
プロプラン | 月額49ドル | 商用利用可能になる |
アドバンスドプラン | 月額5.9ドルから | 動画生成数に合わせた料金プランを選べる |
エンタープライズプラン | 月額108ドルから | 使う機能を選んだ上で契約できる |
D-IDを使うときの注意点
D-IDとは自分が用意した画像を使って喋らせることもできますが、アニメ調や動物の画像は認識できないことが多いです。特に動物の画像はAIが表情筋の部分を動かしても口を動かせないと判断するらしく、読み込むときに拒否されてしまいます。また、アニメ調のキャラクターもD-IDが人間の顔と認識できないらしく、読み込むことはできますが動画を出力するときにエラーが出てしまいます。
そのため、D-IDで喋らせたい画像がある人はできるだけリアルな写真を選ぶようにしてください。
まとめ
D-IDとはアバターを使った解説動画などを作るときに便利なWEBサービス型のツールです。アバター作成に必要な面倒な作業工程を省略できる上に、難しい知識も必要ありません。有料プランのほうが動画を作りやすいですが、無料プランもあるのでまずはお試しで使ってみるのもおすすめです。