INTELと双璧を成すほど人気のあるAMDのCPUですが、2022年4月に発売されたRyzen75700xは、2024年5月現在になっても売れ行きの良いCPUとして知られています。しかし、具体的にCorei7-14700とどこが違うのかわからない人も多いと思います。そこで、この記事ではRyzen75700xの特徴や評価を紹介すると共に、Corei7-14700とどちらが良いのかを紹介しています。
Ryzen75700xの特徴を紹介
Ryzen75700xは以下の様なスペックで、AMDのCPUオリジナル端子になっているため、マザーボードはSocketAM4でないと使うことができません。
- ソケット形状 :Socket AM4
- コア数:8コア
- TDP:65 W
- クロック周波数:3.4GHz
- 最大動作クロック周波数:4.6 GHz
- スレッド数:16
- マルチスレッド :対応可能
- 三次キャッシュ:32 MB
- 二次キャッシュ:4MB
コア数とはCPUに搭載されている命令を伝達するパーツの事で、コアの数が多いほど同時並行できる作業の数が多くなります。TDPとはCPUの発熱量を指し、この数値が高いと発熱量が高いことになります。クロック周波数とはCPUの処理速度を指し、この数値が高いほどアプリケーションの起動速度などが早くなります。スレッド数とはコア1つに対して命令できる数を表したもので、Ryzen75700xはコア1つに16個の命令を同時に実行することが可能です。二次キャッシュと三次キャッシュは、頻繁に実行する命令をCPU内に格納し、すぐ実行できるようにするための記憶領域です。
FPSゲーム好きから見たRyzen75700xの評価とは
Ryzen75700xは、FPSゲーム好きのユーザーからはあまり好かれていません。理由は、Ryzen75800X3Dと比較して、三次キャッシュの量が少ないからです。確かにRyzen75800X3DだとTDPは上昇してしまいますが、3次キャッシュの量が少ないとゲーム内FPSの数値が低くなってしまうため、高性能なディスプレイを使っても動きがカクカクになる可能性が高くなります。したがって、2024年5月現在の値段はRyzen75700xの2倍近くになりますが、できればRyzen75800X3Dにしたほうがいいでしょう。特にリアルなグラフィックが特徴のゲームは如実に差がでてくるはずです。
Ryzen75700xでFF14のベンチマークテストをした結果
有志の調査によるとAMDRyzen75700X8-CoreProcessorとNVIDIAGeForceRTX3080を装備したPCでFF14のベンチマークテストを行った結果、SCOREが20379をマークしました。そのため、最新のオンラインゲームをやるときにもRyzen75700xは最適なCPUと言えます。なお、この結果は2023年1月に投稿されたものなので、FF14新バージョンの黄金のレガシーでの動作を保障しているものではありません。
Ryzen75700xとCorei7-14700を比較した結果
Ryzen75700xとCorei7-14700を比較する前に、まずは以下に紹介するCorei7-14700の基本スペックをご覧ください。
- ソケット形状 :LGA1700
- コア数 20コア
- Pコア:8+Eコア:12
- クロック周波数:2.1GHz
- 最大動作クロック周波数:5.4 GHz
- スレッド数:28
- マルチスレッド ○
- 三次キャッシュ:33 MB
- 二次キャッシュ:28MB
この様にRyzen75700xと比較して、1コア当たりのCPUクロックは低いですがコアとスレッドの数でそれをカバーしています。また、2次キャッシュと3次キャッシュの量も多いので、Ryzen75700xと比較して常駐アプリも多数起動しておけます。しかし、Corei7-14700はCPUの値段だけでなく必要なマザーボードの予算も高くなります。したがって、Ryzen75700xでも最新のゲームをプレイできることから、無理にCorei7-14700を買う必要はないでしょう。
まとめ
Ryzen75700xとCorei7-14700を比較した結果、CPUのスペックはCorei7-14700の方が高いですが、Ryzen75700xでも人気ゲームを快適に遊ぶことができるので、予算が無いならRyzen75700xのほうがおすすめです。ただし、FPSなど一部のゲームをプレイするときは、Ryzen75700xの上位互換が出ているのでそちらを購入するほうがいいでしょう。