パソコンやスマホのファイルをローカルに保存せず、ネット上のクラウド空間にアップロードしてバックアップに使うサービスは大変便利で私もGoogle Driveの無料版をガッツリ使っております。
しかし、そうしたGoogle Driveに代表されるクラウドストレージサービスの中にはユーザーがアップした動画や画像を検閲して、違反したら即垢BANされるという重いペナルティがあります。
垢BANされれば、もちろん中のデータはすべて吹っ飛んでしまいます。
それ程多くのデータをアップしていないのであれば、勉強代でしたで済みますが、多くのデータをアップしていたり、家族の大事な写真や動画をアップしていた場合、絶望感半端ない状況になってしまいます。
そうならない為にも、なるべく検閲なしのクラウドストレージサービスを選びたい物です。
そこで今回はクラウドストレージサービスの利点を紹介しつつ、検閲なしのクラウドストレージを検討してみたいというのが、今回の記事の趣旨です。
そもそもクラウドストレージとは
クラウドストレージは、手軽なデータ保存手段であり、リモートワークが浸透したおかげもあり利用者が増えています。
多くのクラウドストレージサービスで、無料プランがあるのが一般的です。
無料で使える容量をオーバーしそうになると、月額で数百円~数千円を課金するサブスクリプション契約をする事になります。
実際に個人利用だけでなく、会社などでもクラウドストレージを使用することで、ファイルへのアクセスが迅速かつ容易になり、業務の効率化やファイル共有が簡単になるというメリットがあります。
クラウドストレージを使うとサービス側に検閲される?
先程のGoogle Driveの例でいうと、バックアップした昔の家族の写真の中に子供の裸体があって、警告も無しに一発アウトで垢BANされたという人もいます。
確かにGoogleはアメリカの会社で、児童ポルノが厳しいので引っかかるのは仕方がない面もありますが、家族の思い出まで児童ポルノ扱いされるのは、なんだか世知辛いです。
まあ、無料で使っている以上文句も言えないのですが、何だかモヤッとしてしまいます。
しかもGoogle Driveの場合、Google Driveだけ止められデータが吹っ飛ぶだけではなく、付随するGoogleのアカウントも全て停止されます。
即ち、紐付いているGmail、YouTubeなどのアカウントもまとめて停止になるという事になり、青ざめるなんてレベルじゃ済みません。
他の、クラウドストレージサービスもGoogle Drive程では無いにせよ、何らかの検閲は存在する可能性はあります。
無論規約に違反したファイルをアップロードするのは論外でしょうが、意図せず規約に違反したファイルをアップ場合でも、問答無用でアカウント停止という事になってしまうのです。
アップロードされたファイルをAIを使って調べる仕組みを導入している所も多く、その結果検出精度と速度も上がりますが、それに比例するように誤検知も増えて引っかかるという事も普通にあります。
検閲のないクラウドストレージのメリット
検閲のないクラウドストレージは、ユーザーのプライバシーを尊重し、個人の情報を保護する事をセールスポイントにしているサービスもあります。
検閲のないクラウドストレージサービスでは、ファイルの内容を解析しないだけではなく、暗号化やハッキングなどのファイルの流出に対する対策も万全です。
おすすめの検閲なしクラウドストレージサービス
ここでは、完全にユーザーのデータを検閲していないと公言しているサービスのみを紹介します。
まずは、MEGAというサービスです。
MEGAはファイルをアップロード前に暗号化し、ダウンロード後に復号するエンドツーエンド暗号化を採用しており、ユーザー以外はファイルを読み取ったり、開いたりする事自体が不可能になっているので、完全に閲覧なしと言えます。
2要素認証(2FA)という二段階認証のような仕組みも導入しセキュリティを高めています。
NordLockerもMEGAと同じような仕組みを用いて、暗号化し秘匿する事が出来る仕組みを導入しており、自分しか鍵を保持出来ません。
ただし、自分しか鍵を保持出来ないという事は自分がその鍵のパスを忘れてしまったら、ファイルを取り出す事が出来なくなり、何のためにバックアップしたのかわからないという事態になってしまいます。
2023年11月25日現在この両者が検閲なしのクラウドストレージサービスとして、おすすめ出来るのはこの2社です。
この両者を比較すると以下の通りです。
料金 | 無料枠のスペック | |
MEGA | 1634円~、2TB | 20GB |
NordLocker | 1180円~、500GB | 3GB |
こうして見てみると、無料枠ではMEGAに分がありますが、文章主体のファイルをバックアップする目的ならどちらも大差ないかなという気はします。
有料の場合では、MEGAの最小課金でありながら、2TBという容量は圧倒的です。
検閲なしのクラウドストレージに関するよくある質問
Q1: 検閲なしクラウドストレージは、セキュリティ面で本当に安全ですか?
A1: はい、検閲なしのクラウドストレージは高いセキュリティを提供しています。
これらのサービスは、エンドツーエンドの暗号化や厳格なアクセス管理、多層防御システムなどを導入し、ユーザーのデータを保護しています。
Q2: プライバシーを守るために検閲なしクラウドストレージを使うメリットは何ですか?
A2: 検閲なしクラウドストレージは、ユーザーのデータを監視・検閲せず、プライバシーを尊重します。個人の情報を保護して、気兼ねなくコンテンツの保存と共有が可能です。
Q3: 検閲なしクラウドストレージはどんな人におすすめですか?
A3: 検閲なしのクラウドストレージは以下のような人におすすめです。
- いろんなファイルを気兼ねなくバックアップしたい
- 仕事上そういった疑われそうなファイルを所持している人
- 外部に漏洩したら絶対にマズイファイルをバックアップしたい人
- 他のクラウドストレージサービスの規約に引っかからないかビクビクしてしまう人
まとめ
クラウドストレージは大変便利で重宝しますが、サービス元にファイルを閲覧されてしまう可能性はゼロではありません。
そうした意味で、検閲なしのクラウドストレージには需要がありそうです。
とはいえ、どんなクラウドストレージサービスでもデータが消滅したり閲覧されてしまう可能性はあります。
そう考えると、外付けHDD/SSDなどに保存しておくというのも万が一の際には必要でしょう。