Amazonでパソコンを探していると、Amazon整備済み品とかいう製品がヒットすることはありませんか?
「Amazonの整備済みなら安心だな」と思ったりするかもしれませんが、これはAmazonが整備して販売している訳ではありません。
実際は、Amazonから認定された業者が販売している中古パソコンという位置づけです。
そこで今回の記事では、Amazon整備済み品なる中古パソコンの評判について解説したいと思います。
Amazon整備済み品の仕組み
Amazon整備済み品のパソコンは、Amazonが認定した中古リサイクル業者による再生パソコン(いわゆるリストア品)です。
Amazonの名を冠しているものの、Amazonは製造に一切関わっておらず、あくまでも認定しているだけ、つまり販売する場所を貸しているにすぎません。
具体的には以下のような特徴があります。
Amazon整備済み品を買う際に注意したいポイント
ただし、Amazon整備済み品には注意点もいくつかあります。
以下の基準を満たさない整備済み品は購入しないことをおすすめします。
なぜこれらの基準を満たさないといけないのかと言うと、この条件を満たさないパソコンは基本的にWindows11が快適に動作しないからです。
こうした業者の中には、最新の物に見せたいがためにWindows11を無理やり入れている場合もあります。
いわば、魔改造に近いような状況なのです。
「Amazon整備済み品+ノートパソコン」でAmazon内で検索すると上の方に以下のようなパソコンが平気でヒットします。
これは、CPUが第3世代のCore i7でもう10年近く前の物なので、絶対に手を出してはいけません。
これは、Amazon整備済み品に限りませんが、中古パソコン等を買う際にはCPUの世代は注意してみるようにしましょう。
インテルのCore iシリーズ(そもそもCeleronやPentiumなどはおすすめしない)は横棒の右側の数字が重要です。
Core i5-7300UというCPUだった場合、横棒の右側の7300の7は世代を意味し、その次の300はその中のグレードのさで数字が大きい程優秀と言えます。
ちなみに、Uというのはノートパソコン向けに多く、低電圧版という意味です。
なので、Core i7(Core iシリーズは7・5・3とありi7が同世代なら一番性能が高い)となっていても世代が古いものだと、最新世代のCore i3よりも性能が遥かに劣るなんてことはよくあります。
つまり、CPUを選ぶ時はこの世代に注目し、なるべく世代の新しい物(ただし世代の新しい物はその分高い)を買うようにしましょう。
この記事を執筆している時点(2024年3月)では、Core iシリーズは14世代(表記的には14000という感じになる)となります。
Office付きの整備済み品中古パソコンはかなりグレー
前述の画像のパソコンもそうですが、大抵の場合はOfficeが付属しており以下のような記載があります。
最新のWindows11 搭載、Microsoft Office 2019搭載、初期設定済、到着後すぐに使用できます
引用元:Amazonの商品ページ
このMicrosoft Office 2019(現行は2021)は既に販売を終了しており、サポートも2025年10月14日で切れる物です。
しかもこうしたOfficeソフトは以下のような特徴があります。
詳しい仕組みなどは以下の記事で解説していますが、簡単に言うと、こうしたOfficeソフトはある日突然使えなくなるリスクがあるということです。
Officeがついててお得じゃん!と一見思えるかもしれませんが、こうしたパソコンには手を出さないことをおすすめします。
Amazon整備済み中古パソコンの評判は?
こうした、Amazon整備済み中古パソコンの評判をいくつか紹介します。
良い評判もあれば、悪い評判もありますが、ツイートを見てると結構広告系やブログ記事へのリンクツイートがヒットします。
で結局Amazon整備済みの中古パソコンを買っても大丈夫なの?
Amazon整備済みの中古パソコンを買っても大丈夫なのか?という問いへの解答としては、前述したようなデメリットや注意点を充分に理解して購入するのであれば、買ってもとんでもないパソコンが届くことはほとんど無いと思います。
個人的には、こうした中華系の業者のビジネスモデルを否定も肯定もしませんが、パソコン初心者の人はどれが当たりのパソコンなのかを見抜くのは難しいので、安易に手を出さないことをおすすめします。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。