中古パソコンは新品に比べてお買い得なので、購入を検討している人も多いと思います。
しかし、中古パソコンは新品に比べると選び方が難しく、何を基準に選んだらいいかわからない人も多いでしょう。
そこで今回の記事では、中古パソコンの選び方や購入する前に失敗しない為に最低限しっておきたい危険性や注意点についても併せて解説します。
中古パソコンを買うのに最低限知っておくべきこと
中古パソコンに限らず、パソコン選びは様々な専門用語などと格闘するハメになるので、パソコン初心者の人にとっては苦行そのものです。
中古パソコンになると、その知識がさらに求められる印象を受けるかもしれませんが、実際の所知っておくべきポイントは以下の通りです。
CPUはなるべく最新の世代のものがベスト
CPUはパソコンの頭脳とも言うべきパーツで、これの良し悪しがパソコン全体の性能の優劣を決めると言って過言ではありません。
パソコン向けのCPUのメーカーは、インテルとAMDの2社です。
基本的にどちらのメーカーを選んでも構いませんが、コスパで選ぶのであれば、AMDの方が良いでしょう。
あと、注意したいのがCPUがWindows11に対応していない場合、Windows11にアップグレードできない、できたとしても何らかの不具合が出る可能性があります。
その辺の詳しい話は以下の記事で解説しているのでそちらをご覧ください。
簡潔に言うと、インテルのCPUの場合Core i(Atom・Pentium・Celeronは選ばない方が良い)シリーズ(i3・i5・i7この数字が大きいほど処理能力が高い)の8世代以降のCPUを買えば問題ありません。
例えばインテルのCPUの型番が「i5-8265U」となっていた場合この黄色いアンダーラインを引いた4桁の数字が世代や型式を意味します。
4桁の一番左の数字が8の部分が世代、後に続く265は型番みたいな物と覚えていただければ良いです。
AMDの場合は、世代の解釈が複雑ですが、基本的にはRyzen(Athlonなどの下位CPUはおすすめしない)の第3世代以降のCPUを買うと良いです。
例えば、Ryzen5 4500UというCPUの場合右の4桁の数字の一番左が4であれば、Ryzenの第3世代以降という事になります。
Ryzenの世代解釈は複雑ですが、ネーミング手法はインテルのCore iシリーズと同等で、Ryzen3・5・7といった具合に数字が大きいほど処理能力が高いです。
メモリは多ければ多いほど良いが
メモリは人間の世界で言えば、机のような役割を果たします。
理論的にはこれが広いほど、パソコン作業が快適になるのです。
しかし、中古パソコンを選ぶ場合はあまり容量に拘ると、選択肢が狭まるので8GBあればとりあえず合格点です。
それ以上のメモリにしたい場合は、自分で換装するか、中古ショップなどで有料の増量サービスで増やせばこと足ります。
ストレージはSSDがマスト
ストレージとはデータを一時的に溜めて置く場所で、メモリとは異なるので注意しましょう。
保存した、ファイルなどは電源を切った後もここに保存されることになります。
人間の世界で言えば、食材を保存しておく冷蔵庫や倉庫みたいな物と思っていただければ良いです。
基本的に多くて困るものではありませんが、価格とのバランスを取るなら512GBもあれば、頻繁に高画質の動画や画像を扱うのでなければ、足ります。
ストレージには大きく分けて、SSDとHDDがありますが、現在の主流はSSDに移りつつあります。
HDDは価格が安くて大容量なメリットがある反面、読み書き速度が遅く衝撃にも弱いです。
一方SSDは、読み書き速度が速く、衝撃にも強いのがメリットで、10年くらい前は価格が高いのが難点でしたが、最近では価格も安くなり、HDDとの差が縮まっています。
なので、特段理由がなければ、SSD搭載の中古パソコンを買うべきでしょう。
OSは最新の物でサポートがしっかり受けられる物を
パソコンのOSはMacでなければ、大抵の人はWindowsなのでその前提で話をします。
現行(2024年4月現在)のWindowsは11と10が混在しており、徐々に11に切り替わりつつあります。
Windows10は2025年10月14日にサポート期限が切れます。
なので、中古パソコンを買う際はなるべくWindows11がインストールされた物を買うべきです。
しかし、5・6年前のパソコンにWindows11をインストールして販売している中古パソコンの中には、先程紹介したCPUの問題がクリアされていない、古いCPUが搭載されていることがあります。
そうした中古パソコンの場合、Windows Updateが出来ず、セキュリティに対して無防備になる可能性が高くなります。
なので、Windows11インストール済みと表記されていても、CPUが古すぎないかチェックする必要があるのです。
ノートパソコンの場合バッテリーの消耗具合もチェック
中古のノートパソコンを買うのであれば、バッテリーの消耗度合いも可能であれば確かめておきたい所です。
多くの中古ショップであれば、バッテリーの消耗具合も記載されているので、見逃さずにチェックする癖をつけましょう。
逆に言えば、中古ノートパソコンを売っているのにバッテリーの消耗具合いに一切言及していないような、商品やお店からは買わない方がいいです。
中古パソコンを買うならどこがいい?
中古パソコンを買うならどこがいいかは、住んでいる地域によっても差が出てしまうので、ここではネット通販で買うことを前提にしたいと思います。
一般的に言えば、中古パソコンで検索して上位表示されるショップはそこそこ真っ当なので、気に入った所で買えばいいですが、一応代表的なショップを以下に紹介します。
中古パソコンショップで比較的商品状態やサポート・保証が充実しているのは以下の店舗です。
安さ重視なら以下のような店舗があります。
この他にも様々な中古ショップがあるので、自分の欲しいモデルがあったら買ってみるのもいいかもしれません。
中古パソコンショップで購入する場合の注意点
どこのショップで中古パソコンを購入するにせよ、注意点があります。
注意したいのが、複数角度から撮られた商品画像や商品状態の詳細が書かれていない場合です。
何故なら、複数の商品画像が無いと実際に届く商品状態がわからず、届いたら傷だらけのボロボロパソコンだったなんてこともあります。
商品状態は商品画像だけではわかりにくい、内部の故障や状態を詳細に書いていないショップからは購入しない方がいいです。
届いた時にこんなはずじゃなかったとならない為にも、ここは妥協せずにきちんと確認しましょう。
フリマサイトで中古パソコンを購入する危険性
メルカリやヤフオクなどのフリマサイトで中古パソコンを購入するのは、基本的にやめた方がいいです。
何故なら、フリマで中古パソコンを売る人を完全には信用できず、買ったら実は故障していたなんてことがあっても、余程悪質な場合は除き大抵は泣き寝入りすることになります。
スペックについても、パソコン初心者にはわからないような言い回しをしてきます。
例えば、「Core i7なので高速」とかそういったワードです。
確かに、Core i7はインテルのCPUの中では上位モデルですが、それは最新世代が少なくとも2~3世代くらい前なら高速と言えますが、10年くらい前のCore i7は今の基準なら古くなっており、はっきり言って最新世代のCeleron(インテルの廉価CPU)にも負けます。
なので、こういったワードが出てきたら少し、警戒した方がいいでしょう。
それぐらいのスペック詐欺くらいで済めば、まだマシな方で悪意のある人であれば、そうしたパソコンにウィルスを仕込むなんてこともできてしまいます。
そうした意味でも、フリマで中古パソコンを購入するのはおすすめ出来ない訳です。
中古パソコンを買う前に外装のチェックをする
先程の商品画像は複数あった方がいいのは、主に外装のチェックをしたいと時に役立ちます。
中古パソコンは性質上、多少の傷や汚れがあるのは仕方ない所です。
逆に実用的に問題のない、少々の傷(ノートパソコンの天板の傷など)なら気にせずにスペックの高さやコスパを重視するべきでしょう。
ただし、実用的に影響のあるノートパソコンの液晶モニターの割れやホワイトスポット(斑点)のような物がある場合は避けた方が無難です。
そうした、いわゆる訳あり的な品はジャンク(ガラクタ)である可能性が高く、初心者の人が手を出せるような代物ではありません。
まとめ
中古パソコンは新品よりも敷居が高いのは事実ですが、しっかりポイントを抑えて選び方を知っておけばそんなに怖いものではありません。
中には思わぬ掘り出し物があったりもするので、そうした物を見つけ出すのも中古パソコン選びの面白さでもあります。
貴方の中古パソコン選びの参考になれば幸いです。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。