メモリは多ければ多いほど良いというのは、定説かもしれませんが、枚数に関しては少し注意が必要です。
枚数に関しては、2枚挿しの方が推奨され、4枚挿しに関してはデメリットの方が多く、エラーが発生する可能性すらあります。
そこで今回の記事では、メモリ4枚挿しのデメリットや起こりうるエラー等について解説したいと思います。
メモリ4枚挿しだと起動しないって本当?
結論から言うと、メモリを4枚挿しすると起動しないというのは、以下のような原因があると考えられます。
異なるメーカーや規格が混ざっている場合
メモリを4枚挿しで起動しないというエラーは、この異なるメーカーや規格が混ざっている場合が多いです。
というのも、メモリを4枚に増やそうとすると、同じ規格で同じメーカーで同じロットのメモリが入手出来るケースは稀です。
そうなると、メモリの相性問題が発生しやすくなって、結果として起動しないという自体になります。
Ryzenはメモリ枚数を増やすと速度が落ちる
近年AMDのCPUのRyzenはそのコスパの良さで人気を集めていますが、メモリの枚数という点では癖者です。
Ryzenの場合メモリを4枚以上にすると、最悪の場合起動しないというトラブルに遭遇します。
具体的には、Ryzen7000シリーズだと
といった具合にクロックの上限が決まっており、DDR4の場合だと2666Mhzまでクロックダウンさせてあげないと、起動しないという事も起こります。
速度が落ちるだけならまだしも、起動しないというのは厄介な話なので、特別理由が無い限りはRyzenで4枚挿しはしない方が無難です。
DDR5メモリを4枚挿しするデメリット
現時点(2024年3月10日)現在で、DDR5は最新のメモリ規格ですが、これを4枚挿しする際にもデメリットはあります。
主に以下のようなデメリットがあります。
DDR5だと4枚接続で動作速度低下
これは、CPUがインテルの第12世代Coreシリーズである「Alder Lake-S」で起こる現象で、詳しいメカニズムは不明ですが、「DDR5-4800メモリ」を4枚挿しすると、メモリの周波数が下がり、4800MHz動作ではなく、4000MHz動作または3600MHzまで下がるという本末転倒な事が起きます。
ASRockの公式X(旧ツイッター)でも警鐘というか注意喚起をしています。
これを回避するには、2枚運用に留める必要があります。
異なるメーカーのDDR5メモリだと不具合が起きやすい
DDR5メモリには、メモリ側に電源回路なるものが仕込まれており、これはメーカーなんなら製造ロットによっても異なります。
従って、同じメーカー・同じロット・同じ規格のメモリを4枚揃えないと、故障するリスクが上がります。
これもASRockの公式X(旧ツイッター)で、注意喚起がなされています。
ASRockさんはこうした情報を逐一発信しており、公式のXだけではなく、公式YouTube(登録者はまだ1万人くらい)もやってるの是非興味があれば見てみてください。
まとめ:結論メモリは2枚運用がデフォ
64GB以上のメモリが居るというのでなければ、前述したようなデメリットを回避するには、そもそも4枚運用なんぞせず、2枚運用で充分です。
2枚ならメモリ容量が足りないと思うかもしれませんが、一枚あたり32GBのメモリも普通に売っているので、2枚でも充分事足ります。
前述したような相性問題やトラブルを回避する方法は
同じ容量(できれば大きい容量)・同じ規格・同じメーカーの2枚セットを買うというのが、ベストだと思います。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。