メモリ4枚挿しにすると想定外のエラーやデメリットに遭遇するかも

メモリは多ければ多いほど良いというのは、定説かもしれませんが、枚数に関しては少し注意が必要です。

枚数に関しては、2枚挿しの方が推奨され、4枚挿しに関してはデメリットの方が多く、エラーが発生する可能性すらあります。

そこで今回の記事では、メモリ4枚挿しのデメリットや起こりうるエラー等について解説したいと思います。

今回の記事の主な結論

  • メモリ4枚挿しすると起動しない場合もある
  • メモリの規格とクロックを統一した奴を使わないと、全体的に速度が遅くなる
  • おすすめの組み合わせは、同じ規格・容量の2枚セット
目次

メモリ4枚挿しだと起動しないって本当?

結論から言うと、メモリを4枚挿しすると起動しないというのは、以下のような原因があると考えられます。

  • メーカーや規格が混ざっているメモリが混じっている
  • CPUがRyzenの場合

異なるメーカーや規格が混ざっている場合

メモリを4枚挿しで起動しないというエラーは、この異なるメーカーや規格が混ざっている場合が多いです。

というのも、メモリを4枚に増やそうとすると、同じ規格で同じメーカーで同じロットのメモリが入手出来るケースは稀です。

そうなると、メモリの相性問題が発生しやすくなって、結果として起動しないという自体になります。

Ryzenはメモリ枚数を増やすと速度が落ちる

近年AMDのCPUのRyzenはそのコスパの良さで人気を集めていますが、メモリの枚数という点では癖者です。

Ryzenの場合メモリを4枚以上にすると、最悪の場合起動しないというトラブルに遭遇します。

具体的には、Ryzen7000シリーズだと

  • メモリが1枚の場合は、最大で5200MHzまで対応
  • メモリが2枚の場合は、最大で3600MHzまで対応

といった具合にクロックの上限が決まっており、DDR4の場合だと2666Mhzまでクロックダウンさせてあげないと、起動しないという事も起こります。

速度が落ちるだけならまだしも、起動しないというのは厄介な話なので、特別理由が無い限りはRyzenで4枚挿しはしない方が無難です。

DDR5メモリを4枚挿しするデメリット

現時点(2024年3月10日)現在で、DDR5は最新のメモリ規格ですが、これを4枚挿しする際にもデメリットはあります。

主に以下のようなデメリットがあります。

  • DDR5だと4枚接続すると4000または3600まで動作速度が下がる
  • 異なるメーカーのDDR5メモリだと電源回路が混ざるので不具合が起きる

DDR5だと4枚接続で動作速度低下

これは、CPUがインテルの第12世代Coreシリーズである「Alder Lake-S」で起こる現象で、詳しいメカニズムは不明ですが、「DDR5-4800メモリ」を4枚挿しすると、メモリの周波数が下がり、4800MHz動作ではなく、4000MHz動作または3600MHzまで下がるという本末転倒な事が起きます。

ASRockの公式X(旧ツイッター)でも警鐘というか注意喚起をしています。

これを回避するには、2枚運用に留める必要があります。

異なるメーカーのDDR5メモリだと不具合が起きやすい

DDR5メモリには、メモリ側に電源回路なるものが仕込まれており、これはメーカーなんなら製造ロットによっても異なります。

従って、同じメーカー・同じロット・同じ規格のメモリを4枚揃えないと、故障するリスクが上がります。

これもASRockの公式X(旧ツイッター)で、注意喚起がなされています。

ASRockさんはこうした情報を逐一発信しており、公式のXだけではなく、公式YouTube(登録者はまだ1万人くらい)もやってるの是非興味があれば見てみてください。

まとめ:結論メモリは2枚運用がデフォ

64GB以上のメモリが居るというのでなければ、前述したようなデメリットを回避するには、そもそも4枚運用なんぞせず、2枚運用で充分です。

2枚ならメモリ容量が足りないと思うかもしれませんが、一枚あたり32GBのメモリも普通に売っているので、2枚でも充分事足ります。

前述したような相性問題やトラブルを回避する方法は

同じ容量(できれば大きい容量)・同じ規格・同じメーカーの2枚セットを買うというのが、ベストだと思います。

それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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