グラボのメモリというと、余程パソコンに詳しく無ければそれ程、気にする事も無いと思います。
しかし、ゲーム用途や最近ブームの生成AIなどに使う場合は、グラボのメモリ(VRAM)は少しは気にした方が良いです。
とはいえ、VRAMが8GBなのと12GBどちらが良いのかは悩みどころです。
そこで今回の記事では、VRAMメモリの8GBと12GBではどういう違いがあるのかについて解説します。
そもそもグラボのメモリとは
今回紹介するグラボのメモリとは、一般的には以下のように呼ばれます。
主にここにあげた3つの呼び名が一般的ですが、この記事ではVRAMという呼び名で統一したいと思います。
VRAMの役割とは
VRAMの主な役割は、作業中のグラフィック情報(例えばゲーム中の画面)を一時的に保存する事です。
一時的に作業中のメモリを保存する事で、グラボ(GPU)そのものの負担が減り、処理が高速化します。
まして、重たい3Dゲームだと、ストレージにゲームのデータを保存したとしても、ゲームが必要とする情報量が桁違いに多いので、グラボのVRAMが充分じゃないとグラボが本来の力を発揮出来なくなります。
昨今ブームの生成画像生成AIでもそれは同じで、画像生成する際には大量のデータをやり取りするので、グラボのメモリの多さは重要になります。
基本的には、VRAMが多ければ多いほど良いという事になります。
PCのメインメモリとグラボのメモリは異なる
じゃあ、パソコンのメインメモリとグラボのメモリは異なるのかという疑問も出て来ると思いますが、基本的にこの2つのメモリは似て非なるものです。
パソコンのメモリは、グラボのメモリとして使われる事もありませんし、逆も然りです。
そもそもパソコンのメインメモリは、パソコン全体のメモリとして共有して使いますが、グラボのメモリはグラフィックを処理する為だけに存在するメモリです。
ちなみに、単体のグラボを搭載しないパソコンの場合は、パソコンのメインメモリとグラフィックを共有しています。
グラボのメモリは増設出来ない
当たり前と言えば当たり前ですが、グラボのメモリはパソコンのメインメモリのように増設出来ません。
なので、はじめからグラボのVRAMは自分の使用用途に合った容量なのかを考えて選ぶべきです。
もし、よりグラボのメモリを増やしたいのであれば、グラボの買い替えが必要です。
グラボのVRAMは8GBと12GBで違いはあるのか?
グラボのVRAMは多ければ多いほど良いのは、その通りですが、実際の所は現在(2024年3月5日現在)では、グラボのVRAMは8GBあれば余程、重たいゲームを高画質設定でプレイしない限りは足りるという結論になります。
とはいえ、今後さらに画像・動画生成AIのブームが来たり、容量の重たいゲームが登場すると8GBでは少し苦しくなる可能性もあり、12GBのメモリを搭載したグラボを検討する価値はあります。
8GBと12GBに大きな処理性能の違いは無いものの、やはりメモリが多い方が生成AIを使う事を見据えるのであれば、12GBの方が断然おすすめです。
グラボのメモリが足りないと何が起きる?
あまり想像したくは無いかも知れませんが、グラボのメモリが足りないと以下のような事が起きます。
といったような事がおきます。
もっとも顕著なのが、フレームレートの低下で、プレイできなくはないものの、設定を下げたり、する必要に迫られます。
GPUのメモリの規格
グラボのメモリは現在では以下のような物が主流です。
※右に行くほど性能が高いと思って貰っていいです。
GDDR5 < GDDR5X < GDDR6 < GDDR6Xですが、今現在(2024年3月)の時点では、GDDR6XとGDDR6が主流です。
GDDRの右に来る数字が大きい程、性能が高く、無印のものよりも末尾にXと付いている方がより高性能です。
まとめ
最後に身も蓋もない事を言うようですが、グラボ選びにおいてメモリの量はそこまで気にする必要はありません。
何故なら、いくらグラボのメモリが多くても、元のGPUの性能がショボかったらメモリが多かろうと少なかろうと、意味が無いからです。
どうしても、わかりにくい指標が必要なら、「グラボ名(例えばGeForce RTX 4070)+性能」と検索して出て来る、ベンチマークを参考にして選ぶと良いでしょう。
メモリの容量は同じGPU(グラボ)で、ほぼ同じ値段で迷ったなら、多い方を選ぶというくらいで充分だと思います。
最近発表されているグラボであれば、多くの場合メモリは12GBあるので、そこまで心配する必要もありません。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。