家電量販店で買ってはいけない物うちの最たる物がパソコンです。
ネット検索でも、パソコンを家電量販店で買う奴は情弱(情報弱者)だとまで言われています。
その理由は、あげればキリがないですが、代表的な理由をいくつかあげてそれぞれ解説しつつ、解決策なども提示できればと思います。
理由1: 初心者が家電量販店でパソコンを買うとカモになる可能性が高い
まず大前提として、パソコン初心者の人が家電量販店でパソコンを買うとかなりの確率で、お店側から見ればカモになります。
その主な理由は以下の通りです。
パソコン初心者の人は、そもそもパソコンの値段の相場がわかりません。
当たり前と言えば当たり前ですが、どんな物を買うにしても相場を知らない事には、それが高いか安いか判断できません。
パソコンもそれと同じで、パソコンの値段の相場を知らない事にはそれが、性能に見合う価格なのかが判断できないのです。
なので、そんなパソコンの相場を知らない初心者の人は家電量販店のカモになりやすい訳です。
全く知識も無く、高価なパソコンは買ってはいけないですし、ある程度知識があれば、パソコンメーカーの直販サイトで購入してコスパが良いパソコンを手に出来ます。
家電量販店の店員さんにはノルマがある
もう一つの理由は、家電量販店の店員さんには公にはされないものの、販売目標(ノルマともいう)があります。
そうなると、手っ取り早くパソコンを売りつけるには、無知なパソコン初心者かお年寄りは絶好のカモという訳です。
おそらく、家電量販店にパソコンを買いに来た初心者の方と店員さんとの間には以下のようなやり取りがあるはずです。
私はパソコン初心者なんだけど、おすすめのパソコンはどれですか?
初心者の方であれば、富士通やNECなどの日本のメーカーのパソコンがおすすめですよ
パソコン初心者の人が「おすすめはどれですか?」と聞けば、かなりの確率で国内メーカーのパソコンを勧められる可能性が高いです。
何故なら国内メーカーのパソコンは値段が高く、手っ取り早く販売金額を上乗せ出来るからではと推測します。
実際、この記事を書くにあたり、某家電量販店に行ってパソコンの値段や品揃えを確認しましたが、7割が国内メーカー、2割がLenovoなどの中国や台湾系のメーカー、残り1割がマイクロソフトのサーフェスでした。
まあ、田舎にある家電量販店なのでこのくらいの品揃えになるのかもしれませんが、コスパが良いDELLとかHPのパソコンはありませんでした。
その少ない、LenovoとかASUSとかも端っこのわかりにくい所にありました。
つまり、買う人の望むと望まざると、国内メーカーのパソコンを買わざるを得ない感じになっています。
国内メーカーなのに実際はそうではないメーカーも
国内メーカーというと、多くの人はNEC、富士通、などを想像すると思います。
しかし、富士通の一部モデルを除き、提携先の中国(Lenovo)のメーカーが製造したものなので、厳密に言うと、完全国内メーカーで設計・製造までしているのは、ソニーから分離されたVAIOくらいです。
理由2: 家電量販店でパソコンを買うと高くなる
家電量販店でパソコンを買うと高くなる主な理由は以下の通りです。
家電量販店の店員さんが推してくる国内メーカーのパソコンが高いのは、様々な理由がありますが、一番の理由は、要らないソフトがこれでもかと入っているからです。
国内メーカーのパソコンには、いつ使うか分からないようなソフトが予めインストールされており、このソフトに実は金が掛かっており、その分高くなります。
ちなみに、海外のLenovoやDELLといったメーカーはこうしたソフトはほとんど搭載されておらず、OSだけがインストールされたまっさらな状態です。
理由3: 設定サポートに金と時間が掛かる
この設定サポートというのが曲者で、パソコン初心者の人には想像しづらいかもしれませんが、特段難しい設定ではありません。
店員の人は、設定をミスると元に戻せなくなるなどと言ったりしますが、元に戻す(工場出荷時)にする事は可能です。
なので、最悪ミスっても元には戻せますし、そもそも最初に買うパソコンであれば、設定が戻らなくても、データが吹っ飛ぶ訳でも無いので、設定が出来なさそうであれば、元に戻せば問題無しです。
最悪手こずったとしても、本屋で売っている設定ガイドなどを買えば、ほとんどの人は出来るものです。
このサービスを家電量販店で頼むと、数万円取られます。
自分でやれば、ほぼゼロ円なサービスに数万円も払うのはおかしいと個人的には思います。
さらに厄介なのが、設定サポートを頼むと設定が終わるまでパソコンを持って帰られないとか、後で郵送で送るといった事になり、今すぐパソコンを持って帰って使う事も出来ず、無駄に時間が掛かるのも問題です。
理由:4 選択肢がほとんど無い
家電量販店で売っているパソコンには、ほとんど選択肢がありません。
というのも、ノートパソコンせよデスクトップパソコンにせよ家電量販店で売っている物には、グラボが搭載されておらず、ゲームなどの重たい作業をするには不向きです。
中には、ゲーミングコーナーとしてグラボを搭載したパソコンを売っている事もありますが、マウスコンピューターといったメーカーに限られます。
他の国内メーカーのパソコンで、グラボを搭載しているモデルは稀だと思います。
もっとも、最近のパソコンの内蔵グラフィックは優秀なので、動画閲覧やネットサーフィン、ブログを書くといった作業の場合は単体のグラボは不要です。
しかし、ゲーム用途のパソコンは家電量販店で望むのは難しいですし、価格もパソコン工房やドスパラといったショップブラウザのパソコンと比べると高いので、買ってはいけません。
理由5: 回線などの営業がウザい
家電量販店でパソコンを買うと、かなりの確率で付いてくるのが、先程紹介した設定サポートに加えて、光回線なども勧められます。
中には、回線との契約を条件にパソコン本体の値引きをする家電量販店もあります。
この回線契約も、パソコン本体の選択同様に悩ましい物です。
結論から言うと、自分が納得出来る金額で無ければ、回線契約まではする必要はありませんし、回線契約を条件にパソコンを値引きするような物は買うべきではありません。
まして、現在お家に光回線などを引いているのであれば、トータルで余程お得だと判断出来ない場合は、回線契約はするべきではありません。
もし、するとしても冷静に判断出来ないような家電量販店内ではなく、家に帰ってからじっくり検討してからでも遅くはありません。
セキュリティソフトは無料で問題無し
家電量販店でパソコンを買おうとすると、有料のセキュリティソフトをおすすめされるかもしれませんが、これも買ってはいけない物のうちの一つです。
セキュリティは有料の物じゃないと、ウィルスの検出率が落ちると言われるかもしれませんが、Windowsの標準で付いているWindowsDefenderもかなり優秀です。
AV-TESTやAV-Comparativesによるテストでは、高いウィルス検出率を誇っており、むしろ有料の物より優れている場合もあります。
ただし、所詮は無料なので過度な期待は禁物ですが、普通にパソコンを使っている程度ならほとんど問題は起きないレベルです。
まとめ:パソコンを買う前は最低限の調査を
家電量販店で買うにせよ、BTOパソコンショップで買うにせよ、パソコンを買う前は最低限の知識武装してから購入しましょう。
なんの知識も無いと、店員の言われるがままに丸め込まれてしまいます。
とはいえ、家電量販店にも実機を確認して買える、店員の意見も聞けるなどのメリットもあるので、そうしたメリットを感じるのであれば、家電量販店でパソコンを買うのを否定するつもりはありません。
中には、親身になってパソコン選びを手伝ってくれる店員さんもいます。
ただそうした店員にあたるかどうかは、完全に運になるという事は覚悟しておいた方が良いです。
じゃあ、直販サイトやドスパラやパソコン工房などで、買えば問題無いのかと言えば実はそうでもありません。
こうした、直販サイトなどはある程度のパソコンの知識(CPUの優劣など)は必要なので、どんなパソコンを買っても完全に自己責任になってしまいます。
ネットなどで、情報は手に入りますが、みんないろんな事を好き放題言うので、どれが正しいか分からなくなります。
まして、こうした家電量販店買ってはいけないといったキーワードで検索すると
「家電量販店でパソコンを買ってはいけない」
「買うなら直販サイトで買うべき」
といった意見が多く、直販サイトで買わせるように誘導するアフィリエイトブログがあったりします。
このブログもその一つと言われればそれまでですが、露骨にドスパラやマウスコンピューターなどの直販サイトに誘導しようリンクを貼っているブログも結構あるという事は、頭に入れておいた方が良いです。
いずれにしても、パソコン初心者がパソコンを買う上で大事なのは以下の通りです。
パソコンを自分でお金を掛けて買う以上、慎重になり過ぎて損は無いです。
パソコンによっては、20万円近くする物があるのなら尚更です。
皆さんも家や車を買う時は、慎重に比較検討するはずです。
パソコンも同じように、慎重に比較検討してから買うようにしましょう。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。