富士通は日本の大手パソコンメーカーとして知られており、これからパソコンを買う人は富士通のパソコンの購入を検討している人もいるかもしれません。
しかし、「富士通のパソコンはひどい」という評判もチラホラ聞きます。
その中には、間違っているか勘違いによる物もありますし、本当によろしくない評判もあったりします。
そこで、今回は富士通のパソコンは本当にひどいのかどうかについて、考えてみたいと思います。
富士通パソコンがひどいと言われる理由
富士通のパソコンがひどいとネット上や巷で噂になる理由は主に以下の3つだと思います。
家電量販店に行くと必ずおすすめされてしまう
パソコン初心者の人が家電量販店に行ってパソコンを買うとして
初心者にもおすすめのパソコンってどれですか?
初心者の方であれば、富士通かNECのパソコンがおすすめですよ
というような、やり取りが繰り広げられている(私の想像や妄想です)可能性が高いです。
実際、某家電量販店に行くと必ずといっていい程、富士通かNECのパソコンが目立つ所に陳列されており、目を引きます。
もちろん、全ての家電量販店でそうだとは言えませんが、富士通かNECのパソコンが販売されていない家電量販店はほぼ無いです。
そうなると、望むと望まざると富士通のパソコンを購入する確率が高まります。
それ自体は悪い事でありませんが、「店員さんの説明を受けておすすめのパソコン買ったのにうまく使いこなせない」といった不満を抱く可能性は高いですし、パソコン初心者であればなおさらです。
価格もどんなに安い物だとしても、10万円ちょっとはします。
せっかく高い買い物したのに、それが期待通りの物では無かったとしたら、製品自体に問題が無いとしてもユーザーは不満を抱く可能性が高いと思います。
ありがた迷惑なプリインストールソフトがてんこ盛り
これは富士通に限りませんが、日本の大手パソコンメーカーのパソコンを買うと、ほぼ間違いなく「これいつ使うんだよ」というようなソフトがプリインストールされています。
これの何が問題なのかと言うと、使いもしないソフトが予めインストールされていると、それだけでHDDやSSDの容量を食ってしまう上に、動作もインストールされていない場合に比べて悪くなります。
それだけでは無く、これらのプリインストールソフトを削除するのもかなり手間なのも問題です。
おまけに、プリインストールされたソフトによってパソコン本体の価格が跳ね上がってしまいます。
これは、ソフトを売りたいソフトメーカー側とパソコンメーカー側の利害が一致した結果なのだとは思いますが、ユーザーによってはいい迷惑です。
海外のDELLやHPなどのパソコンには、この手のプリインストールソフトはほぼありません。
海外のメーカーのパソコンが安いのはこうした理由もあるのです。
価格の割にスペックが低い
先程のプリインストールの話とも関係しますが、富士通のパソコンは価格の割にはスペックが低いです。
参考までに、富士通のノートパソコンで価格ドットコムの中で一番売れ筋となっているのが、FMV Lite WA1/H1です。
このスペックはCPUに第11世代 インテル Core i5 1135G7(Tiger Lake)2.4GHz/4コア、メモリ8GB、SSDに512GB、マイクロソフトオフィス搭載モデルで、8万3700円です。
ちなみに、このモデルは富士通の直販サイトの富士通WEBMARTの価格です。
正直、オフィス付きでこの価格なら悪くないと思います。
では他のメーカーはどうでしょうか?例としてここではDELLのノートパソコンを紹介します。
ほぼ同じのスペックのDELLのノートパソコン(Inspiron 15 3520、量販店モデル)場合、8万4800円です。
なんだ1000円富士通のパソコンの方が安いやんけと、お思いと思いますが、この富士通のノートパソコンは、言われる直販モデルなので、家電量販店では購入出来ず、富士通の直販サイトに自分でアクセスして購入する必要があります。
パソコン初心者の人に、ネットのメーカー直販サイトでノートパソコンを買うのはいくら何でも、敷居が高いです。
では、量販店モデルはいくら位なのかと言うと、近いスペックなのがFMV Lite 5515/H FMV5515HBB(これは、CPUが第12世代 インテル Core i5 1235U、メモリが16GBです)です。
これが、いくら位なのかと言うと、15万4800円です。
CPUの世代が前述のノートパソコンよりも新しい事や、メモリが多い事を考えても高いです。
同じくらいのスペックを価格ドットコムで検索すると、これより遥かに安いモデルも多く存在します。
つまり、結論としては富士通のパソコンの量販モデル買うと損するという事です。
確かに、富士通のパソコンにも廉価なモデルも無くは無いですが、CPUが低性能と評判のCeleronで、メモリも4GBしかない、控えめに言ってひどいノートパソコンしかないので、あまりおすすめ出来ません。
富士通のパソコンを他社と比較した時のメリットとデメリット
富士通のパソコンを他社と比較した場合のメリットとデメリットはどうでしょうか。
富士通のパソコンのデメリット
富士通のパソコンのデメリットは以下の通りです。
富士通のパソコンのデメリットは、やはり価格面だと思います。
先程も紹介した通り、価格の割にスペックは低く、他の海外のメーカー(HPやDELLなど)と比べると2割~3割高い印象です。
海外のメーカーの安いパソコンに慣れると、富士通のパソコンはより高く感じられます。
製品ごとの当たり外れというのは、富士通のパソコン部門が中国のメーカーのレノボの傘下に入った事と関係しており、個人向けの一部機種がレノボ製のOEM(中身はLenovo製でロゴなどが富士通になっている)になっています。
なので、中国メーカーのLenovoが作っているモデル(一概にLenovoの品質が悪い訳では無い)の場合、品質の面でどうしても当たり外れが大きくなる事はあります。
とはいえ、富士通のパソコンの中でも、富士通の日本国内の工場で作られているモデルもあるので、一概に富士通のパソコンの品質が悪いとは断定出来ません。
納期が長いというのは、富士通の直販サイトの富士通WEBMARTでの話で、速くても一週間長いと一ヶ月くらいになる事もあります。
今すぐパソコンが欲しい人にとってはデメリットでしょう。
富士通のパソコンのメリット
逆に富士通のパソコンのメリットはどうなのでしょうか。
キーボード配列というのは、ノートパソコン限定の話ですが、特にB5クラス以下のモバイルノートパソコンになればなるほど、海外の安いモバイルノートパソコンは特殊なキー配列になっている事も多く、慣れるのに一苦労です。
一方、富士通のモバイルノートパソコンは癖のないシンプルな、キー配列になっており、すぐに馴染めるので、キーの入力ミスが発生しずらいというメリットがあります。
サポートが手厚いというのは、日本のメーカーならではですが、富士通の場合だとメーカー保証が1年、オプションで最大5年間のメーカー保証では対象とならない水こぼしや落下による破損・損傷、落雷、火災にも対応する保証(ただし料金は1万3000円から)も用意しています。
このような保証サービスは、海外のメーカーではあまり見かけません。
商品のラインナップも、13.3型のモバイルノートパソコンから、液晶一体型のデスクトップパソコン、学校教育などで使用される格安のChromebook、会社で使う法人向けモデルなど、多種多様なパソコンがあります。
他の海外のメーカーなどは、ノートパソコンだけとかデスクトップパソコンはあっても数種類だったりする事はあります。
ただし、ゲーミングタイプのパソコンは取り扱っていません。
富士通パソコンとHPやDELLのパソコン、どちらがお得?
富士通のパソコンとHPやDELLのパソコンはどちらがお得なのかについては、使う人の目的や求めるスペックによっては異なります。
パソコンで重たいオンラインゲームをするような、とにかく高いスペックを求める人にとっては、富士通のパソコンはお得とは言えません。
逆に、そこまでのスペックは求めない人にとっては、富士通のパソコンはそこまでコスパが悪いとは言えない(富士通の直販サイトで買う場合に限る)のでお得感は、保証面も考えればそこそこあります。
ただし、家電量販店で買う富士通のパソコンはコスパが悪いので、やめた方が良いです。
富士通パソコンの評価・評判まとめ
ここからは、富士通のパソコンの評価や評判などをX(旧ツイッター)などの口コミを紹介します。
富士通パソコンの良いツイートや口コミ
このように、キーボードの使いやすさや普通に良いパソコンだと思っている人もいるようです。
富士通のパソコンの悪い口コミ
総じて言うと、コスパが悪いぼったくりなどの口コミを多く見かけました。
「富士通パソコンはゴミ?」と思った方へ動作を劇的に改善する方法
「富士通のパソコンはゴミだ」、「コスパ悪い」と思っている人も、動作を劇的に改善する方法はあります。
富士通のパソコンに限りませんが、パソコンの動作スピードを劇的に改善するには、以下の点が重要です。
メモリを増やすのは、パソコンの性能をあげるのに効果的です。
もし、富士通のパソコンの製品仕様を見て、メモリスロットが空いているのなら、追加でメモリを増設するだけで、だいぶ違います。
メモリ以上にパソコンの体感速度をあげるのが、ストレージをHDDからSSDに替える事です。
ファイルの読み込み速度が劇的に速くなるので、パソコンの起動も素早くなりますし、ソフトの立ち上がりも大幅に改善します。
こと、富士通のパソコンだと余計なソフトがプリインストールされているのは、前述した通りですが、これらのソフトを手当たり次第にアンイストール(削除)するのも動作スピードの改善に役立ちます。
手間だとは思いますが、これらの作業を行うだけでだいぶ動作スピードはマシになります。
富士通パソコンのアフターサービス・保証・修理について
富士通のパソコンの保証期間については、先程も触れたのでここでは、富士通のパソコンの修理やサポートの評判について見ていきます。
富士通パソコンの修理・サポートの評判
悪い評判もあるにはあるのですが、サポートについてはあまり悪い評判を見つける事は出来ませんでした。
感じの悪いサポートに当たってしまった場合は、どうしても悪い印象がついてしまう事は避けられませんし、こちらからサポート担当の人を選ぶのは不可能なので、この点をあまり気にし過ぎても仕方ないかなという感じはします。
富士通のパソコンに関するよくある質問
Q1: 富士通パソコンは他の競合製品と比べてどのような利点がありますか?
A1: 富士通パソコンは、ラインナップが豊富(ゲーミングモデルを除く)が大きな利点です。特に法人向けのパソコンは評判が高いです。
Q2: なんで富士通のパソコンは高いの?
A3: 結論から言うと、家電量販店とのキックバックだったり、ソフトメーカーとの利害関係で余計なソフトがプリインストールされているなどの理由からだと思います。
まとめ
富士通のパソコンがひどいという噂があるのは事実ですが、それは他のメーカーとて同じ事です。
まして、高い買い物なるパソコンのような製品だと、「高い買い物だったのに期待通りに動作しない」となった場合、その人の不満が高まり、それを共有する為にブログやツイートでそうした評判が拡散され広がるのです。
しかし、サポートや品質は当たり外れがつきもので、富士通のように大量のパソコンを流通させているのならなおさらです。
私達は過度に神経質になるのではなく、冷静に自分に必要なパソコンのスペックを見極めて、納得した上で購入する必要があります。
他の人のツイートやブログなどの評判を参考にする事は大事ですが、あまり気にし過ぎるのも考えものです。
月並みにはなりますが、自分で納得出来る基準を持った上でそれに合致するパソコンを富士通に限らず購入すると満足感の高い買い物が出来るはずです。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。