CPUの適正温度と確認する方法を紹介-冷却方法もわかりやすく解説

CPUはパソコンの根幹を成すメインパーツですが、どのパーツよりも熱を持ちやすいパーツでもあります。

CPUが熱暴走を起こすと、突然電源が落ちたり、最悪CPUが壊れてしまう事もあり得ます。

こうした事態を未然に防ぐには、CPUの適正温度を確認して冷却する方法を知っておく必要があります。

そこで今回の記事では、CPUの適正温度の確認の仕方に加えて、冷却する方法もわかりやすく解説していますので、参考までにご覧ください。

今回の記事でわかること

  • CPUの適正温度の確認方法
  • CPUを冷却する方法
目次

CPUの適正温度ってどれくらい?

CPUには、当然適正温度というのが、存在します。

低すぎるぶんには、さほど問題にはならないと思いますが、高温となると話は別で、過熱のし過ぎなのはどう考えても問題なのは、わかると思います。

CPUの適正温度はおおよそ40℃~70℃

  • CPUの動作原理と熱の発生
    • CPUは電力を消費して、電力の消費すると、CPU内部で微細な電子部品同士の摩擦や電子の移動によって熱が発生します。この熱は、CPUの周囲の熱を吸収ししたり、熱が放出されない限り上昇を続けます。
  • CPUの適正温度とは?
    • CPUの適正温度には、やや幅はありますが、40℃~70℃です。
      • あまり負荷が掛かっていない状態:40℃くらい
      • 中程度の負荷:50℃~60℃くらい
      • 高負荷の状態:60℃~70℃
      • それ以上の状態:適正温度の70℃を越えて、80℃~90℃になる場合は何らかの不具合(ファンなどでの冷却が追いついていないなど)を疑った方が良いです。

CPUの温度の確認方法

CPU温度を測定する方法は主に2つです。

  • Windowsのパフォーマンスモニターとコマンドラインを使う方法
  • 専用のフリーソフトを使う方法

Windowsのパフォーマンスモニターを使う方法

Windowsのパフォーマンスモニターを使う方法は以下の通りです。

1.Windows+Rを押してファイル名を指定して実行を呼び出して「perfmon.exe」と入力

2.左側のタブからパフォーマンスモニターを選択し、+マークの所をクリックしてカウンターを追加します

3.Thermal Zone Informationのタブを開いて中にあるTempretureをクリックして追加し、OKを押す。

4.すると、グラフに温度がゲルビン温度で表示されるので、その数値から-273.15度する事で日本人に馴染みのある摂氏温度がわかります。

ちなみにハードウェアが対応していないとこの機能は使えません。

コマンドプロンプトで確認する方法

コマンドプロンプトで確認する方法は以下の通りです。

1.Windowsデスクトップの左下の検索窓に「コマンドプロンプト」と打ってそこを右クリックして「管理者として実行を選択」

2.するとデバイスの変更の許可が表示されるので、はいをクリック

3.そこに表示されるプロンプトの一番下に、wmic /namespace:\\root\wmi PATH MSAcpi_ThermalZoneTemperature get CurrentTemperatureのコードを打ち込みます。

この機能もハードウェアが対応していないと使えないと使えません。

そうなったら、フリーソフトを使う事になります。

フリーソフトを使った確認方法

CPUの温度をモニタリングするためには、専用のソフトウェアを使用します。代表的なソフトウェアには「Core Temp」や「HWMonitor」などがあります。これらのソフトウェアを使うことで、CPUの温度をリアルタイムで確認できます。

ここでは、摂氏温度表示に対応している、Core Tempの方法をおすすめします。

展開すると言語を選択する項目がありますが、この時点では日本語は無いのでとりあえずEnglishを選択して次に進むと、上記のような画面が出てきます何やら色々書いてありますが、上のI accept agreement(規約に同意)にチェックしてNextを押します。

すると、なんか色々英語で書いてありますが、とりあえずいじらずにNextをクリックして、Installボタンを押しましょう。

そして起動してみると以下のような画面(実際にはこの上にCPU名や周波数が出ます)が出てきます。

最初のインストールの時点ではEnglishを選択しましたが、起動してみるとデフォルトで日本語になっているので、インストールして起動するだけで手軽にコアの温度や負荷具合を一発で把握出来ます。

CPUを効果的に冷却する方法

CPU温度を下げるためには、以下の事を試すと良いでしょう。

  1. CPUを冷やすファンや風の量を見直す
    • ゲーミングパソコンなどでは、CPUに高負荷が掛かり、熱を持ちやすいので、難易度は上がるものの水冷の冷却機構を試すのも手です。
    • そこまで必要ないのであれば、ファンの回転数を上げたり、ファンそのものを大型化したり数を増やす事で対応出来ます。
    • ただし、ファンの回転数を増やしたりする事は、騒音が増す事とイコールなので、その辺はバランスを考える必要はあります。
  2. 空気の流れを最適化する方法
    • パソコンケース内の空気の流れを良くする事で、CPU周辺の熱を効率良く排出できます。
    • 空気の流れを良くするついでに、内部の清掃も重要です。パソコンはしばらく掃除しないと、すぐにホコリなどが溜まるので、内部をブロワーなどで吹き飛ばすだけでも、やる意味はあります。
    • 空気の流れのついでに言えば、外気を冷やすのがある意味、一番効果的で手っ取り早いですが、その分電気代も爆上がりするので、注意が必要です。
  3. グリスを使用する
    • CPUとヒートシンクの間にグリスを塗る事で、熱の伝導性を高め、効率的な熱放散が出来ます。
    • 基本的には、どんなグリスでも良いですが、一つの目安として「9.0W/m・K」といった単位が用いられており、これが高ければ高いほど、冷やす効率が良いので、とにかく効率良く冷やしたいのであればこの単位が高い物を選ぶと良いです。
    • それ程高負荷がかからないのであれば、コスパの良いシリコングリスでも良いですが、長い時間ゲームや動画編集など高負荷が掛かる作業をするのであれば、シルバーかダイヤモンドのグリスの方が良いでしょう。

CPUの適正温度とその確認方法や冷却方法に関するよくある質問

Q1: CPU温度が高い場合、どのような問題が発生する可能性がありますか?

A1: 過熱し過ぎたCPUを使っていると、まずパフォーマンスの低下が考えられます。

過熱したCPUは、自己防御機能として動作速度を制限するため、アプリケーションの応答速度が遅くなったりシャットダウンしたりする事があります。

さらに、パソコン本体のの寿命が縮まる事にもなります。

CPUが過熱し過ぎるのは、百害あって一利なしです。

Q2: CPU温度が100℃に達するとどうなるの?

A2: 明らかに動きが鈍くなり、マウスの追尾が全然追いつかなかったり、最悪強制シャットダウンとなります。

Q3: ノートパソコンの適正温度はどれくらい?

A3: ノートパソコンの適正温度はおおよそ、80℃以下にするのが望ましいです。それ以上の温度になるといきなり、電源が落ちたりします。

ノートパソコンはデスクトップパソコンと比べても内部が狭く、エアフローも良くな物が多いので、なるべく高温が続かない状態するか、どうしても高負荷が避けられないのであれば、下にノートパソコン専用の冷却台を置いて使用する事をおすすめします。

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