オンラインコミュニケーションツールが増えるのは喜ばしいことですが、同時にそれらを悪用しようとする人が増えているのも事実です。そうなると、コミュニケーションツールを使っているだけで警察にバレるのではないかと怯えてしまう人もいるかと思います。そこでこの記事では、テレグラムを使っていると警察にバレる説の真実と、テレグラムを使っている人はどんな人なのかを紹介しています。
なお、この記事の方向性はあくまでテレグラムの危険性を周知するものであり、闇バイトなどの犯罪行為を容認するものではないことを十分に理解した上でご覧ください。
テレグラムを使っていると警察にバレるの?
テレグラムは不特定多数の人が利用しているので、その中に警察関係者が存在すればバレることはあります。ですが誤解しないで欲しいのは、テレグラムを使うことは違法ではないということです。
仮に友人や知り合いなどと世間話をしたり、ゲームの待ち合わせに使ったりすることは違法行為ではないので、警察にバレるのではと心配する必要はありません。
警察にバレると捕まるテレグラムの利用方法とは
テレグラムは音声やテキストによるチャットで一般的な会話をするなら違法ではありませんが、犯罪行為に繋がるような会話やファイルを受け渡しするなら高まる可能性があります。しかしながら、2025年現在の日本の法律では、テレグラムの仕様上完全に違法と断定できないところが問題視されています。例えば現行の法律では、公共の場で人の悪口を言った場合、悪口の対象がお店なら軽犯罪法違反になり、個人に対して行った場合は侮辱罪になります。
ここで問題となるのは、テレグラムでは通信内容を暗号化しているため、匿名性が守られていて公共の場とは言えないという点です。つまり、仮にテレグラムで犯罪行為の実行を思わせる発言をしたとして、それが警察にバレるとなっても逮捕されるかどうかは確証が得られないです。
著作物の受け渡しをすると警察にバレる危険性を考察した結果
テレグラムで著作物の受け渡しをすると、警察にバレる可能性があります。2025年10月現在で、警察が著作物の受け渡しの現場に直接潜入して操作しているとの情報はありませんが、非公開で囮操作をやっているとも限りません。また、テレグラムのオープンチャットで他人の著作物をアップロードする行為は、不特定多数の人がアクセスできるため、警察にバレると10年以下の禁固刑か1000万円以下の罰金が科せられます。
また、テレグラムの個人チャットでのファイルの受け渡しも、個人利用の範疇を超えているため、違法行為に当たり警察にバレると逮捕されるでしょう。
【楽天モバイル編】テレグラムで犯罪行為が警察にバレた事例はあるの?
テレグラムで犯罪行為の打合せをして、それを実行に移して警察にバレるといった事例は過去にいくつも存在します。特に有名なのは2025年3月に発覚した事件で、楽天モバイルに不正アクセスした中高生がテレグラムでデータの売買をしたことが警察にバレるといったことがありました。取り調べによると、中高生は生成AIを悪用したプログラムを使って不正にログインIDやパスワードを入手したらしく、入手したデータでログインできるかを確認してテレグラムで販売したそうです。
テレグラムで大麻取引して捕まった事件について
2025年10月に大麻の取引を持ちかけるテレグラムチャットグループに興味を示した少年が、実際に大麻を購入しその取引が警察にバレるといった事件になっていました。この事件では実際に警察がテレグラムのチャットグループを監視しているとの情報が公開されていたので、やはり犯罪行為に発展しそうなテレグラムのチャットグループは常に警察に監視されていると考えたほうがいいでしょう。
また、警察では大麻取引で得た資金が暴力団に流れている可能性があるとして、大麻と覚せい剤を購入した少年達と大麻取引をした21歳無職の男性を取り調べているとのことです。
世界中の警察がテレグラムを監視している状況とは
実はテレグラムは運営開始当初通信が暗号化されていないことや、犯罪行為の原因となっている状況を放置していたことが問題視され、ロシア人の開発者がフランスで逮捕されたことがあります。さらに韓国では、知人女性の写真が生成AIによってセンシティブな写真に編集され、それがテレグラムで拡散されているといった事件が発生しています。事態を重く見た韓国警察は、現地のテレグラム運営法人を調査するといった事件に発展しています。
そのため、テレグラムはもはや日本だけでなく世界中の警察に監視されているといっても過言ではなく、犯罪行為を匂わす発言をすればすぐに警察にバレること間違いなしとも言われています。
テレグラムを使う人は闇バイト関係者だらけなのか?
テレグラムを使う人は、闇バイト関係者だらけというわけではありません。しかし、現実にテレグラムが切っ掛けとされる犯罪行為がいくつも発生しており、その中にはマネーロンダリングや麻薬取引なども存在します。しかも、テレグラムは設定で一定期間が経過すると会話ログがサーバーからも削除される設定があるので、警察にバレる事態になった事件以外にも隠れた犯罪行為があるのではとも言われています。
さらにテレグラムは利用者数が世界で9億人いるとされ、海外ユーザーとも会話ができるため、国内だけで犯罪行為を取り締まることが不可能になっています。
また、サイバー犯罪の切っ掛けにもなっているので、セキュリティソフトを販売している企業もテレグラムの危険性をユーザーに周知するような発表をしています。
テレグラムの危険性について
テレグラムの危険性は、高い匿名性にあると思います。仮に皆さんがテレグラムを利用して、犯罪行為に巻き込まれたとしても、テレグラムは匿名性が高く警察は捜査できないかもしれません。つまり犯罪者にとって、自分の正体を知られずに犯罪行為ができる場所としてテレグラムは認知されているのです。
発生件数の実態は掴めていませんが、使用者からは特にフィッシング詐欺を始めとしたサイバー犯罪に巻き込まれそうだったとの声も多くあります。しかし、実際に巻き込まれても証拠が無くて泣き寝入りしているユーザーもいるようです。
さらに怖いのは2025年10月現在も戦争をしているウクライナとロシアがテレグラムの利用制限を発表したことです。この様に戦争を仕掛けるような国々すらテレグラムを危険だと感じているようなので、一般人からしたら想像できないほどの危険に巻き込まれる可能性があると言えます。
まとめ
テレグラムは匿名性は守られているものの、世界中の警察から危険視されるほど犯罪の温床になっています。しかも日本でもテレグラムが麻薬取引や不正アクセスの切っ掛けになっていて、警察にバレるといった事態に発展しています。また、中には証拠を掴めず警察が動けない事例もあるようなので、個人的にはテレグラムの使用をおすすめできません。