パソコン用のモニターを選ぶ際の悩みの一つが、パネルの駆動方式ではないでしょうか。
パネルの駆動方式にはVAパネルの他にIPSパネルなどがありますがいまいち違いがわかりにくいです。
買って調べてみたら、「駆動方式がVAパネルで後悔した」というような事もあります。
そこで今回の記事では、VAパネルやIPSパネルどっちがいいのかやパネルの駆動方式毎の違いなどを詳しく解説します。
VAパネルを選んで後悔する場合
結論から言うと、VAパネルは映像鑑賞向けのパネルです。
なので、FPSゲームのような激しく動くゲームをやる場合はやや不向きで、ただひたすら目が疲れるという状況になって結果として後悔します。
おまけに画面自体が白っぽくなるというデメリットもあります。
VAパネル・FPSパネル・TNパネルの違いを表にすると以下の通りです。
| 駆動方式 | VA | IPS | TN |
| 価格 | 普通 | 高い | 安い |
| 色の再現性 | ○ | ◎ | △ |
| 視野角 | ○ | ◎ | △ |
| コントラスト | ◎ | ○ | △ |
| 応答速度 | △ | ○ | ◎ |
| リフレッシュレート | ○ | △ | ◎ |
| 向いている用途 | 動画などの映像鑑賞 | 映像・画像クリエイターや高画質なゲームなど | FPSなどの動きの激しいゲーム |
基本的にTNパネルが一番価格が安く、IPSパネルが一番高いです。
- 価格順だと、値段が安い順に、「TN」>「VA」>「IPS」という事になります。
- 映像の綺麗さ順だと「IPS」>「VA」>「TN」
- 動きの激しい用途(ゲームなど)への強さでは「TN」が抜きん出ています
- トータルで見るとIPSが一番まとまっている
予算に糸目をつけないのであれば、IPSが一番ベターと言えます。
VAパネルとIPSパネルはどっちがいい？
VAパネルとIPSパネルどちらがいいのかというのは、使用用途によって異なるというのが結論です。
例えば、動きの激しいFPSゲーム用途がメインであれば、TNパネルがベストです。
一台しか部屋に設置出来ないので、VAとIPSどちらかを選ばないといけないのであればIPSパネルでしょう。
それ程モニターの使用頻度が高くはなく、YouTubeなど動画を見たり、映画を見たりといった用途だと、コントラストの良いVAパネルはコスパの面から見ても悪くない選択です。
黒い映像が少ないアニメのような物だと、発色の悪さが目立ってしまうVAパネルは不向きかもです。
なので、自分の主な用途を考えずに「コスパが良いからVAパネル」と安易に買うと後悔する可能性大です。
どちらか迷ったら、IPSを買っておけば長い目で見れば後悔する確率は減ります。
VAパネルのメリットとデメリット
VAパネルのメリットは高いコントラストにあります。
一口にコントラストと言っても抽象的かもしれませんが、簡単に言えば明るい所は明るく、暗い所は暗く明暗がはっきりします。
コントラストが低いと、”なんとなくぼやける”感じになって締まりの悪い映像になります。
つまり、映画などの暗い場面が多い動画鑑賞などに向いているというのが、一般的に言われている事です。
ただし、コントラストがはっきりするという事は逆に言えば、どんな場面だろうとコントラストが高くなってずっと注視していると、白っぽいというVAパネルの特性も相まって目が疲れます。
VAパネルのデメリットは弱点が無いこと？
VAパネルは、価格が高くて様々な面で高品質なIPSパネルと、動きに強くて安いTNパネルの中間の位置づけで、目立つ欠点(目が疲れる以外)はありませんが、コントラストの高さもそれ程大きな強みとは言えません。
つまり、VAパネルはどれをとっても中途半端で、長い目で見れば後悔する可能性が高いです。
VAパネルに関するよくある質問
Q1: VAパネルと他のパネルとの違いは何ですか？
A1: VAパネルは高いコントラストが特徴で、主に映像鑑賞に適しています。
対照的に、IPSパネルは色精度が高くクリエイター向け。
TNパネルは、高いリフレッシュレートと応答速度が特徴で勝つことを求めるゲーマー向けです。
Q2: VAパネルを選ぶ際のポイントはありますか？
A2: VAパネルを選ぶ際には、まず自分の使用目的を明確にする事が一番大事です。
例えば、映像や画像編集をするのにVAパネルだと、目は疲れるは色の再現性はIPSパネルよりも劣るはで後悔だらけになる可能性があります。
Q3: 他のパネルよりもVAパネルを選ぶメリットはありますか？
A3: VAパネルはTNパネルとIPSパネルの中間のような感じになっており、もし予算を全く気にしないのであればIPSパネルでしょう。
そこまで液晶パネルにお金を掛けられないけど、応答速度やリフレッシュレート以外メリットの無い安っぽいTNは嫌だという人はVAパネルを選ぶメリットはあるかもしれません。
まとめ
VAパネルは中途半端な印象があるかもしれませんが、とりあえず大きなお金を掛けずにある程度の品質のパネルが良い場合はVAパネルは悪くない選択です。
ただ、数年に渡って長く使う事が前提であれば、少々高くてもIPSパネルを買った方が後々後悔する事は少ないでしょう。
一旦買ったPCパネルを処分するのも手間ですし、そのまま放置していても場所を取るだけなので、液晶モニターの選択はある程度時間を掛けて選んでも良いと思います。
それでは今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。
